あなたのパンツ、知らないうちに恥ずかしいことになってない?

「ギューッ!」と音が出そうなほど、パンツのベルトを締めていませんか? 主役ではなく脇役として扱われがちなパンツ! だからこそ、ウエスト位置、裾上げに関する有効な情報が、あまり注目されないのでしょう。

あなたのパンツ、知らないうちに恥ずかしいことになっているかもしれません。今回は、パンツを名脇役に仕上げるコツ、また、気づかぬ内に起こりうる履きこなしNGを、スタイリスト森井が一刀両断!

■NG1.裾上げの儀式!?

こんな経験ございませんか? パンツの裾上げをお願いしたけれども、出来上がったパンツの丈が、気持ち短い……(汗)。人為的ミスと思われがちですが、実は他に理由があったのです。

あなたは、裾上げ前に「履き位置」を決めていますか? 男性の8割は、ウエストの履き位置を、全く意識しておりません! だがら、採寸時より履き位置が上がった分だけ、裾は短く感じます。

「ウエスト位置はそちらでよろしいですか?」店員さんが採寸時、発するこのセリフ! 履き位置への意識が薄い男性は、反射的に「はい!」と答えがち。これでは、気分次第でウエスト位置が変わり、イメージ通りにならないこともうなずけます。

更に、これだけでは終わりません! 私の買い物同行サービスでは、採寸時の「屈伸」を特に重視! その理由は、膝の履きジワにあります。新品パンツの膝には、シワがありませんが、日常生活の動きによって生じる履きジワ! その分だけ、裾が上がってしまうのです。

だから、屈伸を行い、あえて履きジワをつけて採寸します。パンツの裾上げでは、屈伸を必ずしてください。これが、イメージ通りの裾上げを実践する秘訣です!

■NG2.パンツが巾着袋?(笑)

ベルトを締めすぎ!

「体型にかかわらず、ベルトを締めすぎ!」これは男性に共通する習性です。服を選ぶ仕事をする以前の私も、例外ではありませんでした。なぜなら、しっかり締め付けなければ、パンツがズリ落ちてきてしまうから。しかし、この考えが大きな間違いでした。

ご存じでしたか? ベルトの締め付けが強い男性ほど、そもそもパンツが太いのです。一方、ジャストサイズでパンツを穿いている男性は、ベルトを付けなくてもパンツがズリ落ちません。

実際、ウエスト部分に生じるシワは、パンツの余った生地が寄せてできたものです。今すぐ、パンツのウエストをチェックしてください。もし、ウエスト部分に寄るシワがあれば、ベルトをキツくするのではなく、パンツのサイズ自体を下げてみましょう!

■NG3.あなたはストレート派?

「うわっ! キツッ!」という言葉を耳にします。パンツ試着の話です。動きやすさ・着心地を優先する男性は、ストレート型のパンツを好みます。

ストレート型のパンツ

テーパード型のパンツ

定番パンツには複数の裾型がありますが、ここ10年の定番といえば「テーパード型」。このパンツは、裾にかけて徐々に細くなるデザインが特徴です。

現在、主流のテーパードパンツは、基本的にストレッチ素材で伸縮性が効いています!それでも、初めて履く方は、冒頭のセリフを思わずつぶやくのです。男性は動きやすさ&着心地を重視するので、ふくらはぎに生地が触れていることが許せないのでしょう。

とはいえ、同時に自身の美脚ぶりに感動される方も多いです。以前のパンツを穿きなおすとブカブカで足が太く見えることに気付かれます。もし、あなたがストレート派で、テーパードパンツを試着したことがないようでしたら、ぜひ一度、試着してください。

人間、比較をすることで初めて分かることがありますので。また、「テーパード=身体が細い方専用?」と誤解もありますがご安心ください。34インチのテーパードパンツなど、ガッチリ体型向けにも用意がございますから!!!

<著者プロフィール>
森井良行
「ユニクロさえもカッコよく」をキャッチフレーズに、大人カジュアルとして、エレガントカジュアル(エレカジ)を提唱。渋谷・有楽町etc.ショップをまわり、その人だけに似合う服をコーディネートする買い物同行サービスの実績は、のべ3,000人を超え、97%の独身顧客が「女性にほめられた」という。公式サイト「エレカジ」ではコーディネート事例や「モテるファッションアイテム」を日々紹介中。
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