恋愛の楽しみのひとつに「あれこれ想像してみる」というのがあると思います。好きな女の子、気になる女の子と付き合ったら、あんなところへ出かけてみたい、ふたりでこんなことをしてみたい……というふうにあれこれ考えてみるって、けっこう楽しいものです。

たとえば、男性の場合、好きな女の子とはじめてデートするとなったときに、

◯かわいいワンピースとかスカート姿で来てくれないかなぁ。

◯お弁当を作ってきてくれないだろうか。

◯手をつないでくれないかなぁ。

◯電車の中とか、映画館でアタマをコテンとオレの肩に乗せてくれないだろうか。

◯オレの話を聞いてニコニコ笑ってくれるだろうか。

というようなことを想像するのはひそかに楽しいことだと思います。しかし、男性であるみなさんに「彼女ができたらこうしてほしい」「好きな人とこんなことをしたい」という願望があるのと同じく、女の子のほうにも、好きな男子としてみたい、してほしいことってあるものです。

というわけで今日は、女の子は好きな男子にどんなことをしてほしいと思うのか? という問題について考えてみることにします。

まずは、女の子が好きな男子としてみたいこと、してほしいなと思うことについて聞いてみましたので、一例を挙げてみましょう。

◯毎日、メールや電話で連絡を取りたい。

◯アタマをなでてよしよししてほしい。

◯一緒にTDRやUSJなどの大型テーマパークにいってほしい。

◯やきもちを焼いてほしい。

◯一緒に買い物に行って服を選ぶのを手伝ってほしい。

◯誕生日やクリスマスなどのイベントのときはサピライズでお祝いをしてほしい。

◯何もしれくれなくていいから、さみしいときやつらいことがあったら、ただそばにいてほしい。

◯くだらない話でもちゃんと聞いて、笑ったり怒ったりしてほしい。

◯ふたりで一緒に暮らしてみたい。

◯帰ってきたら、家にいてほしい。疲れているときは、代わりに家事をして、私にごはんを食べさせてほしい。

◯長電話につきあってほしい。

◯行ったことのない場所へいろいろ連れていってほしい。ふたりでめいっぱいおしゃれをしてデートしてみたい。

◯いってらっしゃいのキスをしてほしい。

◯私の趣味につきあってほしい。

◯いっしょに漫喫に行ってほしい。

というようなことを、好きな男の子としてみたい、してもらいたいと考えている女の子がいるようです。女の子も男の子と同じように、こんなことをしてみたい、してほしいと考えているわけです。

もちろん、男子も女子もすべての願いがかなえばいいのですが、なかなかそういうわけにもいかないのが恋愛というもの。特に、女の子が求める「さみしいとき、つらいときにそばにいてほしい」系の願いを、理解できない男子はとても多いようです。

たとえば、後から考えてみると、彼女はなんだかいつもより元気がないようだった。少し沈んだ顔をしていた。けれど、自分も明日も仕事だし、早く寝て明日に備えたかったので、デートを早めに切り上げてさっさと帰宅してしまった。

すると、彼女からメールや着信が何度もくるのだけれど(こっちは疲れているのに、どうしてわかってくれないのだろう)とイライラしてしまい、返事をスルー。ところが、後で話を聞いてみると、仕事で異動があり、慣れない仕事を抱えて彼女が少し落ち込んでいたとわかった。

このように、肝心なときに女の子の気持ちを察することができず、黙って話を聞いてあげたり、何もしなくてもそばにいてあげたりということができないのは、後でかなり、ふたりの関係に、よくない方向でひびいてきてしまうものです。

言いたいことを切り出せない、こんなことを言ったら面倒くさいと思われるかも……そんなふうに考えて、好きな彼にも話をできない女の子が多いからこそ、理想の中だけは、(黙ってずっと話を聞いてくれる彼氏がいたらなぁ)(アドバイスとか、お説教とかは何もいらないから、ただそばにいて抱きしめていてくれたらいいのになぁ)と想像してしまう女子が多いのだと思います。

アタマをなでなでしてほしい、長電話につきあってほしいというのも、眠れない苦しい夜や落ち込んでいるさみしい時に、どんなカタチでもいいから、自分に寄り添って付き合ってくれる男子を想像の中で求めてしまっているせいなのかもしれません。

女の子が、カフェで2時間もお茶しながらおしゃべりするとか、実際に何かを買うわけではないのだけれど、ただ街を歩いて服やくつやいろいろなものを見て回るとか。そういうのにずーっと付き合えてしまう男子がモテるのは、そういう男子は、ほとんどの人が、女子の顔色の変化や元気がないようすにいちはやく気づいて、「何があったの? 話して」と向こうが話をするまで粘り強く聞き出す能力ももちあわせているからです。

女の子が、男子のよくわからない趣味に付き合うのをたいへん! と思うのと同じくらい、ほとんどの男性が女子と長々街歩きだとか、カフェでお茶に付き合うことを「うへー」と苦行のように感じてしまうことでしょう。

ですが、それを苦行と考えずに、大好きな女の子のしたいことをしてあげてる。彼女をよろこばせている……と考えみてはどうでしょう。きっと、それができる男子は「信頼できる人」「自分を大切にしてくれる人」と女子から思ってもらえる→彼女のあなたに対する大好きな気持ちがまして、何かしてあげたいと思う→あなたがしたいと考えていることに、彼女も積極的に付き合ってあげたいと思うようになる……はずです。

お互いに、恋愛の理想をかなえたいときは、まず相手のしたいことをかなえてあげるのがいいのかもしれません。女の子の恋の夢をかなえてあげられるステキ男子がふえること願ってやまない私です。

酒井冬雪です。若いときは気にならなかったのですが、最近は一緒にカフェお茶してくれる男子って貴重なんだなーと思うようになりました。まだまだ少数派男子だと思いますので、これからどんどん増えてほしいですね。では、またねー。