年の瀬ともなると、飲み会や忘年会など何かと女の子と一緒になる機会が多いことかと思います。そんなときだからこそ、シャイで緊張しがちで、人見知りな男性もきっと、女の子とスムーズに会話がしたい……と願わずにはおれないことでしょう。とはいえ、何かうまいことを言おう、会話のイニシアティブを取ろうと無意識に頑張ってしまうと、寒い季節だというのに額に汗してしまったり、相手の話を聞かずに1人ででずーっとしゃべってしまったり。中には、そんな失敗をして「ああ、またやってしまった。もうダメだ」と家に帰ってから1人で布団の中でのたうちまわる、眠れぬ夜を過ごした経験を持っている人も、きっといることでしょう。それでは、どうすればそういった悲しい思いをせずにすむのか。一緒に考えていきましょう。

女の子と仲良く、場が盛り上がる会話をするためには、まず話のきっかけをつくることが大切といわれています。会話のきっかけづくりとして、天気の話をするという説がありますが、天気の話なんか間が持たないよ! と言いたくなる男性もきっとたくさんいることでしょう。例えば、飲み会の場で会社で顔を見かけるものの、あまり話をしたことがないAちゃんの隣に座ることになり、あなたは勇気を出して、「寒いですね……」と言ってみたとします。ところが、「……そうですね」と話が終わってしまったら、その後はいったいどうすればいいのか。悲しくなってしまいます。

そう、天気の話はあくまでも「きっかけ」に過ぎません。要は、持ち出した話題(テーマ)で、会話を続けていくことができるかどうかが大切なわけです。ですから、まずは天気の話題を持ち出すにしても「寒いですね」と断定して話しかけてしまうと、「うん、寒いね」か「うーん、そんなに寒くないかな」のどちらかの答えしか返ってこないわけです。そこで、具体的にいうと「寒い」の後に、「寒いね~、やっぱりワイシャツの上にセーターとかベストとか着ないとダメかな? 」とか、「寒いね~、そういえば、カラダの中で冷やしちゃいけない場所、3カ所ってどこだと思う? 」とか、質問や女の子に意見を聞ける話題、雑学などをくっつけてみる。

そうすることで、女の子のほうも、「えー? スーツの下にセーター着てないの?? ダメだよ、着ないと。私なんか、下着の上にタートル着て、その上にもう一枚着てるよ」「冷やしちゃいけない場所? うーん、足首でしょう、後はおなか?? あと1つ…どこだろう」というように、話を続けていくことができるわけです。

天気の話題と同様に、女の子を「ほめる」ことも大切と言われていますが、この場合も、「かわいいですね」「髪型変えたんですね。似合ってます」と断定的な言い方をしてしまうと、「あ、ありがとう」「そうかな」で話は終わってしまいます。ほめるときは、「もしかして、髪の色変えた? 似合ってるね。オレも一度は茶髪にしてみたいんだけど、やったことないんだよね。似合うかな??」「そのツメ、かわいいね。ジェルネイルっていうヤツ? 」というように、女の子にアドバイスを求めたり、知らない情報を教えてもらったりできるように、質問を付け加えると話が続いていくわけです。

とはいえ、ほめるのはなかなか難しい、慣れないので照れくさいという人は、

  • マンガ
  • 映画
  • ゲーム

などの話題をふってみて、話に乗ってくれる女の子がいたらラッキー! と思う。真剣に「女の子に話題をふらないと! 」と意気込んだりせず、肩の力を抜いたくらいの気持ちで、「ワンピース読んでる? 」「『ちはやふる』って、アニメ化されたけど面白いね」「うちの姉が、『黒執事』持ってて、オレも読んだんだけど、女子のマンガもいいね」と言ってみると、相手の女の子もマンガを読んでいるタイプでしたら、必ずや、「知ってる、知ってる。アニメもマンガも両方チェックしてる」とか、「私も、お兄ちゃんがいるから小さい頃からジャンプとか読んでるんだ」と話に食いついてくれるはずです。  

最近は、マンガを読む人口も増え、女の子だけど男子の趣味に手を出す人口も増えていますから、「女の子だし興味ないよな」「女の子だから知らないよな」と最初から決め付けたりせずに、「ガンダム」「スター・ウォーズ」「レゴ」「エヴァ」「遊戯王」や韓流などのテーマもふってみるといいと思います。その上で、できれば、男子が好きそうなジャンルだけでなく、女の子が好きなモノにも目を通しておくと、より話が盛り上がること請け合いです。

みなさんが楽しい年末を過ごせるよう、私も、心の奥で祈っています。

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酒井冬雪です。酒がまったく飲めないため、飲み会自体が申し訳なく、いたたまれない気持ちでのぞんでいます。飲めないというのは、会話が弾むうんぬん以前の問題です。それでも、飲んでいる人とテンションが変わらないと言われる私は……TPOをわきまえた女と自負しています。では、またね。