本連載の第4回で、「ユーザー同士の互助」ということでMSDNフォーラムについて簡単に触れた。

MSDNフォーラム
http://social.msdn.microsoft.com/Forums/ja-JP/categories/

しかし、フォーラムはMSDNを取り巻くコミュニティのひとつであって、すべてではない。実は、前回に取り上げたTech Fieldersもコミュニティのひとつに位置付けられている。

そんな事情もあるので、今回はMSDNに関連するコミュニティに目を向けてみることにしよう。

MSDNコミュニティセンターがポータルになる

実は、MSDNオンラインには「MSDNコミュニティセンター」というコンテンツがあり、ここがコミュニティ関連の窓口という位置付けになる。よくよく見れば、MSDNオンラインの各コンテンツで画面上部に並んでいる項目一覧の中にも、ちゃんと「コミュニティ」がある。

MSDNコミュニティ センター
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/aa497440

MSDNコミュニティセンターのトップ画面。全部で5本のコンテンツを柱にしている様子が見て取れる

では、このMSDNコミュニティセンターがカバーしているコンテンツにどのようなものがあるかというと、以下の5種類となる。

MSDNブログ
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/aa497440#msdnblog

MSDNフォーラム
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/aa497440#msdnforum

Tech Fielders
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/aa497440#techfilders

ユーザー グループ コミュニティ サイト
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/aa497440#community

MVP
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/aa497440#mvp

MSDNコミュニティセンターでは上記5分野についてそれぞれ、新着コンテンツに関する情報へのリンクや関係者のblog新着記事へのリンクなどをまとめている。

このうち、「ユーザー同士の互助」に該当するのが「MSDNフォーラム」と「ユーザー グループ コミュニティ サイト」、マイクロソフトの関係者やエバンジェリストの皆さんなどとユーザーを結ぶのが「MSDNブログ」「Tech Fielders」「MVP」ということになるだろう。もちろん実際には、前二者においても関係者やMVPの皆さんが現れることもあると思われる。

ともあれ、このポジショニングの違いは、そこにアクセスする側にとっての使い分けの判断基準にもなるだろう。最新の情報や技術動向についていち早く知るのであれば、Tech FieldersやMVPの比重が高まるだろうし、同じような悩みを抱えているユーザー同士で助け合いたいのであればフォーラムやコミュニティサイトの出番が増えるだろうから。

これらの項目のうち、特にMSDNフォーラムについては独立したメニュー項目が立てられており、以下の場所にリンクしている。

MSDNフォーラム ホーム
http://social.msdn.microsoft.com/Forums/ja-JP/categories/

MSDNフォーラムのトップページ。製品別の分類が行われており、その下にスレッドを立てる形をとっている

まず製品分野別に項目が並んでおり、それぞれの分野ごとに個別案件に対応するスレッドが立つ。そこにメッセージを投稿する仕組みで、まあ一般的な電子掲示板と同じようなもの。

「フォーラム」と聞くと筆者は、かつて隆盛を極めたパソコン通信ネットワーク・NIFTY-Serveで綺羅星のごとくに並んでいた「フォーラム」を思い出してしまうのだが… おっと、閑話休題。

関係者のブログもチェックしておきたい

別に「雲上人」ということもないのだろうが、MVPやエバンジェリスト、あるいはマイクロソフトの関係者とエンドユーザーが直接接する機会というのは、Tech Fieldersのセミナーみたいな機会でもなければ、案外と少ないのかも知れない。

ところがよくしたもので、MSDNオンラインでもTechNetオンラインでも、そういった関係者がブログを開設してくれているので、ライブで謦咳に接することはできなくても、ネットを通じて接する機会はある。これも一種のコミュニティ活動という位置付けなのか、関連ブログの一覧もMSDNコミュニティセンターからリンクされている。

MSDN/TechNetブログ執筆者一覧
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ee942173.aspx

ここでは、「運用管理系」「開発系」「その他」の3分野に分けて、それぞれのブログに向けたリンクがまとめられている。自分が関わっている分野、あるいは興味がある分野について、RSSフィードを登録して更新チェックをかけるのがよいだろう。

ブログ執筆者一覧のうち「運用管理系」。このほか、「開発系」「その他」がある。数が多いので、全部をチェックしていたら時間が足りなくなりそうだ

あと、MSDNオンラインの担当チーム自身がブログを開設しているので、以前に紹介したTwitterともども更新チェックの対象に加えておくと、新着記事に関する情報などをいち早く知ることができそうだ。

MSDNオンライン担当チームのブログ
URL : http://blogs.msdn.com/b/devamm/
RSS : http://blogs.msdn.com/b/devamm/rss.aspx?Tags=MSDN

いずれにしても、基本的には開発者向け、あるいはITプロフェッショナル向けの技術的な話が中心になる。なにしろ数が多いので、自分が関わっている分野に当てはまるところを選んで重点的に購読するようにする方が効率的だろう。全部に目を通そうと考えたら、大変なことになりそうだ。