MSDNオンラインには以前から「ラーニング」というコンテンツがあったが、それがリニューアルして、新たに「MSDNスキルアップセンター」という名称になった。今回は、この「MSDNスキルアップセンター」について取り上げてみよう。

リニューアルのポイント

そもそもは「スキルアップ」のために「ラーニング」をするわけだが、今回のリニューアルは単に、手段から目的に看板を架け替えたものではなく、他のコンテンツでも導入が進んでいる、ステップ・バイ・ステップ方式のコンテンツに作り替えた点に、最大のポイントがあるといえる。

MSDNスキルアップセンター
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/bb188199.aspx

「ラーニング」がリニューアルして、「MSDNスキルアップセンター」になった

新しくなったMSDNスキルアップセンターにアクセスしたら、まずは冒頭の[おすすめ情報]と[Tech Fieldersセミナー]をチェックしたい。特に、スキルアップセンターという場所柄、誰かに何かを教わる機会は少なくないだろうから、後者は要チェックだ。こちらについてはRSSフィードが用意されているので、更新情報の把握は容易になっている。

なお、[Tech Fieldersセミナー]については、画面下方にも単独の見出しが用意されている。

Tech Fieldersセミナー
http://www.microsoft.com/japan/powerpro/TF/seminar.mspx

その下を見ると、以前に第8回で取り上げたいくつかのデベロッパーセンターと同様、[目的で探す][製品・テクノロジで探す]という分類を導入した点が目につく。早い話が「○○をしたい」なのか、それとも「○○について知りたい」なのか、という違いになる。

[目的で探す]以下には、[これから開発をはじめる]という見出しがあり、本稿執筆時点では、以下の記事に対するリンクが並んでいる。

クライアント開発をはじめる
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ff380143.aspx

Web開発をはじめる
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ff380144.aspx

クラウド開発をはじめる
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ff380142.aspx

モバイル開発をはじめる
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ff380145.aspx

これらは、MSDNオンラインのトップ画面がリニューアルした際に、特に大きくフィーチャーしている分野と同じであり、ちゃんと整合性がとれている。開発の対象が明確になっている場合には、ここをスタート点にして、必要な情報を探していくのがよいだろう。

一方、ソフトウェア開発そのものについてスキルアップを図りたいという場合には、その隣にある[スキルレベルに合ったコンテンツを選ぶコンテンツナビゲーター]を見てみたい。本稿執筆の時点では、ここには以下の記事に対するリンクが並んでいる。

.NET Framework
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/netframework/aa663309.aspx

ASP.NET
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/asp.net/aa336567.aspx

Silverlight
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/silverlight/bb187401.aspx

Windows
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windows/aa904962.aspx

いずれも、個々のテクノロジーに対応するデベロッパーセンターの下にある、[ラーニング]にリンクされている。つまり、単に「テクノロジーについて知る」というよりも、「テクノロジーについて学ぶための情報に誘導する」という体裁であり、スキルアップセンターの位置付けに合致させているわけだ。

なお、[製品・テクノロジで探す]以下でリンクされている分野の一覧は、以下のようになっている。

  • Visual Studio
  • .NET Framework
  • Windows
  • Windows Azure
  • ASP.NET
  • Silverlight
  • Internet Explorer
  • データアクセス
  • Windows Phone
  • Office/SharePoint
  • Windows Server

MSDNバーチャルラボで実地体験

以前から何回も書いていることではあるが、学習というのは往々にして、話を聞くだけだとどうもピンとこない。やはり、自分で実際に触って、動かしてみる方が学習効果が高い。しかし、「手元に学習のための環境を整えるのに、手間や費用がかかるので…」ということもあるだろう。そこで登場するのが、TechNet Onlineでも登場したことがあるバーチャルラボだ。

MSDNバーチャル ラボ
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/aa570323.aspx

[MSDNバーチャルラボ]のトップページ。製品・テクノロジー別のバーチャルラボ一覧や、その他の関連情報にアクセスできる。初めて使うときには、まず[バーチャルラボ使用方法カタログ]をダウンロードして目を通そう

バーチャルラボの使い方については、以前に連載していた「TechNetの歩き方」のうち第6回(http://journal.mycom.co.jp/series/technet/006/index.html)を参照していただくとして、ここではMSDNオンラインで用意しているバーチャルラボのカテゴリー一覧についてまとめておこう。

本稿執筆の時点で、MSDNオンラインが提供しているバーチャルラボには、以下のカテゴリーがある。手元に開発環境がない状態で学習を行いたい、という場面などで活用したい。

Visual Studio 2010
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ff627821.aspx

Visual Studio 2008
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/cc978407.aspx

Windows 7
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ee617130.aspx

Microsoft Expression Blend 3
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ee956478.aspx

SharePoint Server 2007
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/cc974690.aspx

2007 Office system
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/cc974688.aspx

.NET Framework 3.0
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/cc974681.aspx

Internet Information Services
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/cc974606.aspx

SQL Server 2005
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/cc958381.aspx