【コラム】

『MSDN』の歩き方

1 本当は"だれでも活用できる"MSDN オンライン

    井上孝司  [2010/08/20]

    今回から、マイクロソフトの開発者向けWebサイト「MSDN オンライン」について解説する連載を始めることになった。

    MSDN オンラインは、トップページから見ただけでは窺い知れない膨大なコンテンツを擁する、まさにWindows関連の開発者にとっては「宝の山」みたいなWebサイトだ。ところが、意外と知られていないコンテンツがあったり、誤解されている部分があったりするようだ。そこで、この連載を通じてMSDN オンラインを存分に活用するヒントを掴んでいただければ幸いだ。

    MSDNって?

    MSDNとはMicrosoft Developers Networkの略。マイクロソフトが、WindowsやOfficeなどで動作する各種アプリケーションを開発する開発者のために提供している、サポートプログラムの名称だ。実のところ、マイクロソフトの最大の強みは、この手厚い開発者サポートの体制にある。

    MSDNには有償のサブスクリプションサービスがあり、これを購入することで、開発用ソフトウェアの提供や技術面のサポート、技術情報を記録した「MSDNライブラリ」のメディア配布など、さまざまな特典を利用できる。

    MSDN サブスクリプションの特典
    http://msdn.microsoft.com/ja-jp/subscriptions/aa718661.aspx

    こうした事情があるせいか、MSDN オンラインはMSDNサブスクリプションサービスの会員に限定した、一種の有料制・会員向けコンテンツだと思われている節があるらしい。しかし、それは誤解である。

    MSDN オンラインのトップページ(2010年8月現在)

    MSDN オンラインの概要

    MSDN オンラインは、一部の会員向けコンテンツを除いて、誰でも自由にアクセス・利用できる開発者向けWebサイトだ。

    MSDN オンライン
    http://msdn.microsoft.com/ja-jp/default.aspx

    たとえば、サブスクリプション会員向けにメディア配布されているMSDNライブラリにはオンライン版があり、インターネットに接続可能なコンピュータとWebブラウザがあれば、誰でも参照できる。MSDNライブラリには、ソフトウェア開発に際して必要となる技術情報やリファレンス的な情報など、さまざまな情報が詰まっている。

    筆者も実際、自分で仕事に使用する「ちょっとしたプログラム」を書く際に、MSDNライブラリを調べ回った経験がある。確か、ASP(Active Server Pages)、ADO(ActiveX Data Object)、あるいはDOM(Document Object Model)を使ったXML文書の操作といった分野だった。

    また、各種プログラム言語やVisual Studioを初めとする開発環境、Windows AzureやOfficeなどといったターゲット別に「デベロッパーセンター」が開設されており、関連する技術情報をまとめてあるほか、必要な情報が書かれた記事へのリンクも揃えてある。一種の分野別ポータルといえる。

    MSDN オンラインを構成するコンテンツの一覧と分類。サブスクリプション会員向けの「会員サイト」が、全体の中では一部を占めるに過ぎないことが分かる。また、「デベロッパーセンター」として括られている各技術カテゴリは、それぞれが独立したWebサイトと捉えてもおかしくないようなコンテンツ構成になっている(提供 : マイクロソフト)
    ※ クリックで拡大

    実はちゃんと、MSDN オンラインには「コンテンツ利用ガイド」というものが用意してあるのだが、リンクがトップページの隅の方にあるので目立たず、注目されていないのかも知れない。もったいない話である。

    コンテンツ利用ガイド
    http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ee383694.aspx

    このほか、開発者同士のコミュニケーションや情報交換をサポートする「コミュニティ」「フォーラム」、マイクロソフトの開発者やエバンジェリストが生の情報を発信しているスタッフblog、学習用コンテンツ、ソフトウェアのダウンロード、といったものも揃っている。

    こうした、MSDN オンラインで利用可能なサービスの一覧については、以下のWebページが参考になるだろう。

    サービス一覧
    http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ee383694.aspx#page3

    こうした情報を活用すれば、自ら開発ツールを入手して自学自習、困ったときには他の人の助けを受けたり、開発者向けの技術情報やリファレンスを参照したり、必要ならセミナーやイベントに出席して情報を得たり、といったことを行えるわけだ。

    しかも、そういったリソースがMSDN オンラインという形でひとまとめになっているから、あちこちのサイトをウロウロしなくても済むのはありがたい。つまり、マイクロソフト製品を運用・管理する立場の人に向けてTechNet Onlineがあるように、マイクロソフト製品を活用するためのソフトウェア開発を行う立場の人に向けてMSDN オンラインがある、という構図になる。

    そのMSDN オンラインでは、日々、新しい記事が加わり続けている。更新情報を把握する手段は、以下のようにいろいろ用意されているので、環境や好みに応じて使い分けると良いだろう。

    MSDN オンライントップページの「最新ニュース」。ここではRSSフィードも利用できる
    http://msdn.microsoft.com/ja-jp/default.aspx

    Twitter
    http://twitter.com/msdnjp/

    MSDNチームブログ
    http://blogs.msdn.com/b/devamm/

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