どんな場所でもマナーは大切ですが、運転中のマナー違反は重大な事故を引き起こしかねません。
NEXCO東日本では、夏休み期間中(平成22年7月29日~30日)に、20代~60代の男女500名を対象とした「高速道路のマナーに関するインターネット調査」を実施しました。
高速道路で最もイライラする原因として、「マナー違反」が渋滞を抑えて一番多く、また、回答者の4人に1人が高速道路のマナーは1年前より悪くなったと回答する結果になりました。
みなさんイライラしています
調査対象者の2人に1人が「高速度路のドライブで、最もイライラする原因」として「マナー違反」を挙げています。次いで2番目が「渋滞」で、以下は「疲労・集中力の低下」、「同乗者の気配りのなさ」、「その他」と続きます。
回答者の割合は、上位二つが他の要素を大きく引き離しています。
追越をする時こそマナー意識を
イライラを感じるマナー違反運転の詳細をさらに見ていくと、こちらの回答はさまざまです。
多かった順番に、まずは「あおり運転」で82.4%の人が回答しています。あおり運転は前方を走行する車に対して、進路を譲るよう強要する行為です。危険運転の一つに分類されており、相手を事故や死傷などに追いやった場合は、危険運転致死傷罪が適用され厳罰に処される可能性があります。
次の「急な車線変更」も72.6%と高く、続いて「後続車や対向車からのハイビーム走行」「無理な追越」となっています。いずれも後続車が前方を走行する車を追い越そうとして起きるトラブルです。
走行中のゴミのポイ捨ても53.8%という高い数字を示しています。これも非常に危険な行為であり、道路交通法の76条によって拘留または科料に処されます。
2006年には、走行中の自動車から投げ捨てられた空き缶が後続車に命中したため、後続車の運転手が警察に通報。後日、投げ捨てた運転手が道路交通法違反の疑いで書類送検されたという事例があります。
続いて、「追越目的以外での追越車線走行」「路肩走行」「緊急事以外での路肩停止」が挙げられます。いずれも高速道路のスムーズな運行を妨げる行為です。
「トンネル・夕暮れ時の無灯火」は、意識せずにうっかりやってしまったという不注意もあるはずなので気をつけたいところですね。
ドライバーの皆さんは、実に多くのストレスを感じているようです。
"袖すり合うも他生の縁"と申します。道路を使う者同士、互いに譲り合って気持ちよくドライブできるようにしたいですね。