EvernoteをPCで使っている際に困るのが「同期」です。同期は、日頃のちょっとしたデータの変更なら1分もかからずに完了するのですが、一度に大量のデータを追加・変更した場合は1時間以上もかかってしまうことがあるのです。

そして、残念なことにEvernoteは「同期」を行っている最中は、まともに操作を行うことができません。

それでもすぐにEvernoteが使いたいという時はWebブラウザでEvernoteを使えばよいのです。

Evernote Webは「同期」が不要

Webブラウザで利用するEvernoteもかなり進歩しており、今では「ブラウザのみ」で行えるような機能も提供されています。

ノートを複数選択した際のWeb版Evernoteの画面。視覚的にもわかりやすく、そのまま同時にタグを付けることもできるが、2011年11月現在、Web版のみの機能

何よりも、PCにダウンロードして使うクライアント版との最大の違いはデータの同期が必要ないことでしょう。

Web版Evernoteで行った変更はすべて直接が反映されるため、同期を行うという概念すらありません。また、データはすべて「クラウド」にそのまま存在しているので、PCのハードディスクを消費することもありません。

「同期がメンドウだから」「PCのディスクを無駄に消費したくないから」という理由で、Evernoteはウェブ版のみで使用しているという人も存在します。

目的に合わせて使い分けるべし

筆者は、普段はクライアント版のEvernoteを利用していますが、上記のように「同期に時間がかかってまともに操作できない」時などは、Web版Evernoteを起動して、必要なノートを探したり編集したりすることもあります。

また、複数のノートにタグを一気に付けたい時にWeb版Evernoteを起動することもあります。

もちろん、クライアント版と違って「インターネットに繋がっていないと使えない」という問題は存在しますが、目的や環境に合わせてWeb版とクライアント版を使い分けてみるというのも、一度試してみるとなかなか便利です。

もちろんWeb版のEvernoteは自分のPCでなくても、ログインすることですべてのデータを参照できます。普段使わないと意外に思い出せないことですが、これも覚えておくと便利な「ワザ」の1つです。

五藤隆介(ごとう りゅうすけ)
1980年愛知県生まれ。愛知県在住。
ブログ「goryugo, addicted to Evernote」主宰。「ライフログ」をキーワードにEvernoteにすべてを記録することの試行錯誤とその成果などをブログで公開中。

ブログメディア「シゴタノ! 仕事を楽しくする研究日誌」にも寄稿中。
著書『たった一度の人生を記録しなさい -自分を整理・再発見するライフログ入門-』が好評発売中。

筆者ブログ「goryugo.com」、ツイッターのアカウントは

@goryugo