バラクーダネットワークスのArchiveOneは、メールとファイルデータの管理において長年の実績を誇る製品であり、社内のあらゆる場所に存在するメールとデータを的確に管理します。

ArchiveOneは、C2C Systemsが最初のバージョンをリリースした後、10年以上にわたって改良を重ねてきました。そしてバラクーダネットワークスによるC2Cの買収を機に、バラクーダネットワークス製品ファミリに加わりました。ArchiveOneは、法規制へのコンプライアンス、データ保持、容量管理、eディスカバリの各機能を備える包括的な情報管理ソリューションです。

ArchiveOneは、高機能のポリシーベースのアプローチにより、企業内のあらゆる場所に存在するメールなどの非構造型データを特定、検出、検索します。たとえば、使用中のメールボックス、ネットワーク上、アーカイブ内、各ユーザのPSTファイルを検索する機能を備えており、検索前にアーカイブしなければならない競合他社のソリューションとは一線を画しています。

これまで、ArchiveOneの日々の運用は、IT管理者が担当するのが一般的でした。したがって、テクノロジ部門による操作性を重視した設計が採用されてきましたが、他の部門のユーザには使いにくいため、検索やディスカバリ作業はすべてIT部門が行ってきました。

ところが、このような設計方針は最新のArchiveOneバージョン7で大きく転換しています。特に、法務チームなどビジネス部門のユーザ向けのモジュールとして、Advanced Discovery(先進のディスカバリ)が新たに追加されています。

ビジネス部門ユーザに作業を委譲

ArchiveOneのAdvanced Discoveryモジュールは、検索とディスカバリという情報管理タスクを、まったく新しい革新的なアプローチで実行します。直観的なWebコンソールを搭載し、法務部門やビジネス部門にもわかりやすいワークフローと用語が使用されているので、IT部門の手を借りることなく、ビジネス部門のユーザが自分で検索/ディスカバリを実行し、コンプライアンスキャプチャを管理できます。

新しいコンソールでは、すべてのアクティビティを個々に管理できます。特定の条件で検索する場合は、最初の手順として広範囲を網羅する検索を行い、企業内のあらゆる場所に存在するメールデータを検出します。このように収集した初期データセットは、安全なリポジトリに保存されます。変更や改ざんできないようにし、必要に応じて訴訟ホールドとして保持します。

さらに、多彩な検索とタグ機能を使ってデータセットを絞り込み、必要なドキュメントを抽出します。以上の手順は、eディスクロージャのコスト削減、情報公開請求への対応、社外の法務顧問用の資料作成、eディスカバリで行うレビューツールとして活用できます。

バラクーダネットワークスが推進するイニシアティブの最初の一歩

Advanced Discoveryは、Data Protection Plusイニシアティブの一環として提供される最初のモジュールです。このイニシアティブは、お客様があらゆる場所とデバイスから重要な情報にアクセス/保持/共有できる環境の実現を目標とします。

ArchiveOneでは、容量管理、アーカイブ、コンプライアンス、PSTファイル管理を含む情報管理タスクに特化したモジュールが新たに追加されています。ITスタッフはもちろん、ビジネス部門のエンドユーザにも使いやすい設計、用語、ワークフローが採用されています。

社内全体で一貫した情報管理を実施することにより、IT管理者は、ビジネスデータ全体を完全にコントロールし、ITベストプラクティスに沿った管理体制を崩すことなく、時間のかかる情報管理タスクを他の部門に委譲することで負担を軽減できます。これは、エンドユーザの生産性向上につながるだけでなく、IT部門の負担が大幅に軽減し、解放されたリソースを他のプロジェクトに振り向けることが可能になります。

Barracuda ArchiveOneとAdvanced Discoveryモジュールの詳細については、バラクーダネットワークスのWebサイトをご覧ください。情報管理に関するブログ記事でも取り上げる予定です。

※本内容はBarracuda Product Blog 2014年11月25日Discovery just got a whole lot easierを翻訳したものです。

Peter Mullens

本稿は、バラクーダネットワークスのWebサイトに掲載されている『バラクーダラボ』1月7日付の記事の転載です。