最近の投稿でもお伝えしましたが、南米からのスパムは最先端のものが多く、世界中に伝播していく可能性が高いものだと言えます。スパマーは興味ある内容を作成し、いかにクリックさせるかに日夜腐心しており、今回紹介する最新のフィッシングキャンペーンは、私たちのハニーポットで発見されたものですが、まさにこのようなスパムに該当します。

iPhone 5が67%引きと聞いてどう思うでしょう?あるいは、Galaxy S4が63%のディスカウントならどうでしょう?またはテレビやノートPCが半額ならいかがでしょう?特にこれらがグルーポンに掲載されている情報なら、今すぐ申し込まないと締め切られてしまう可能性があります。

HTMLは実際のグルーポンのサイトから注意深くコピーされており、ホンモノそっくりです。

どのボタンをクリックしても、非常に巧妙に作成されたページにリンクされており、今回のオファーは「またとない機会」であることをアピールしています。

同意すると支払いページへと進み、そこではフィッシャーがあらゆる個人情報を得ようと手ぐすねを引いています。

利子もつかずにいくらでも購入することさえできる場合もあります。

こういったメールは、そもそも受信されることが予想されているので、かえって説得力があります。グルーポンは定期的にメンバーにオフォーを送っており、受信しても何らおかしくない状況にあるのです。

ただしおかしいのは価格であり、慎重なネット利用者は、ディスカウント価格を見て思い止まるでしょう。グルーポンでさえも、iPhoneを67%も値引いたりしません。さらに調べてみると、オフォーはgroupon.brからではなく、ofertadodia.orgというドメインからになっており、「今日のオフォー」を連想させる文字で、このメールが送信されるわずか数日前の2013年6月29日に登録されたばかりなっています。

昔から伝わるアドバイスは役に立つものです。「うまい話には気をつけろ」。また併せて、新しくて古いアドバイスもご紹介します。 「受信箱に入ってくるものは慎重に扱いましょう。」

本稿は、バラクーダネットワークスのWebサイトに掲載されている『バラクーダラボ』7月6日付の記事の転載です。