過去3回にわたって「三平男子」需要が増加している現状と、その理由についての考察を行ってきました。今回は「三平男子に好まれる女子の"傾向と対策"」と題して、三平男子にいかに選ばれるか、どうしたら選んでもらえるかを考えてみましょう。

結婚相手は、「他力本願ではなく自分で探したい」

本題へと急ぐ前に、マイナビが行った20~40代の未婚女性を対象にしたアンケート調査(有効回答数650件)の結果を紹介しておきます。

「結婚紹介所を利用するなら、いくらまで出せますか?」という問いに対して、71.5%が「利用したくない」と回答しています。料金の多寡に関わらず、実に70%以上が「結婚紹介所は利用したくない」のだと考えているようです(図1)。

(図1)

「結婚相手を探してくれる"マッチングサービス"、1回にいくらまでなら出せますか?」の問いには「利用したくない」と57.5%の女性が回答しています。こちらも、料金の問題ではなく、約60%弱が「マッチングサービスは利用したくない」と考えているようです。(図2)。

(図2)

これら2つのアンケート結果を見ると、結婚相手を見付けるのは他力本願ではなく、自分で探したい、自分で相手を選びたいという心理が投影されていることに気付きます。男に媚びないともいわれるイマドキ女子は、人生の伴侶を選ぶのに他人の力を借りたくないようです。

他人の力を借りたくないのであれば、どうしますか? 「自分で探す」もしくは「相手に探してもらう」のどちらか、二者択一になってしまいます。

「自分で探す」という方には、何も問題ありません。ぜひとも結婚相手くらいは自分で探してもらいたいものです。しかし、後者の「相手に探してもらう」場合、どうすればいいのでしょう。

どうすれば「三平男子」たちから探して(選んで)もらえるのか?

ここでようやく本題に入ります。どうすれば「三平男子」たちから探して(選んで)もらえる女子になれるのでしょうか。今回は「三平男子」たちがどのような女子を好むのか、その傾向について語っていきたいと思います。

「三平男子」と呼ばれるオトコたちの特徴は、少し前に言われていた「草食系男子」のそれと重なるところがあります。「三平男子=草食系男子」とまでは言いませんが、女子の好み(傾向)が似ていると分析できます。

日々、数多くの恋愛相談を受け、数千にも及ぶ男女の恋愛像を目にしていると、イマドキの男女が、どのような異性に対して興味を覚えるのか、相手に対してどのような異性像を期待しているのか、その傾向が分かってきます。男性の場合は時代が変化しても、期待する「女性像」は不変である気がします。女性らしい仕草や、女性らしい立ち振る舞いなど、「女性らしさ」という部分に心を惹かれるようです。

オトコたちは「家庭的な女性」を求めている

仕事で、各メディアで活躍しているスタイリストや、ヘアメイクアーティストらと懇談を持つ機会が非常に多いですが、それら"美"のプロフェッショナルたちも異口同音に「女性らしさ」をもっとアピールすべきだと語っています。ファッションや髪型に関しては、流行り廃り(はやりすたり)がありますが、その基本や本質は変わらないといいます。いつの世でも「女性らしさ」を表現すべきだといいます。

また、恋愛相談を受けていると、オトコたちは「家庭的な女性」を求めていることも分かります。「どんな女性と結婚したい?」と聞くと、「家庭的な女性と結婚したい」と答える男性が非常に多いのが事実です。

これらを総合的に判断してみると、「三平男子」たちは「女性らしさ」を持ち、「家庭的」な雰囲気を醸し出す女性を求めているのではないかと思われるのです。


坂田陽子
1977年、福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛に関するカウンセリングを開始する。数多くの相談案件を解決した経験から、独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。現在では、日本国内のみならず海外からも恋愛相談を受け、その相談件数は年間1万件以上にも上る。2010年にNPO法人・日本結婚紹介業協会との連携で認定資格「恋愛アナリスト」を制定し、恋愛に起因する悩みを持つ人を救済するための後進の育成も手掛ける。
坂田陽子の恋愛力アップ相談教室
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