【レポート】

シュナイダーが取り組む顧客のデジタル化 - 3つの新ソリューションを発表

1 シュナイダーが取り組む顧客のデジタル化 - 3つの新ソリューションを発表

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仏シュナイダーエレクトリックは9月25日~26日、香港においてカンファレンス「Innovation Summit 2017」を開催した。同イベントには、15カ国から1000人以上が参加し、Schneider Electric Chairman CEOのJean-Pascal Tricoire(ジャン=パスカル・トリコワ)氏が「Powering the Digital Economy」と題し、基調講演を行った。また、同社のIoTに対応したプラグアンドプレイ機能を備えるオープンアーキテクチャ「EcoStruxure」の新ソリューションとして、「EcoStruxure IT」「EcoStruxure Building」「EcoStruxure Industrial Software」の3つを発表した。

パートナーと顧客のデジタル化を支援

冒頭、同氏は「アジアは、われわれのプレゼンスにおいてビジネスの中で最大の地位を占めている。今回のサミットでDigital Economyというタイトルにした理由は、エネルギー管理においてリーディングカンパニーであることを自負しているからだ。現在、エネルギーマネジメントの効率性向上を求め、テクノロジーでパートナーや顧客のデジタル化を図ることに取り組んでいる」と、述べた。

Schneider Electric Chairman CEOのJean-Pascal Tricoire(ジャン=パスカル・トリコワ)氏

今後、20年間で世界のエネルギー消費量は50%増加することが見込まれているものの、全世界の人口約70億人のうち同20億人には電力が届いていない状況のため、同社ではエネルギーを地球上すべての人々に提供していきたいと考えているという。

特にアジアは人口集中に加え、台風やハリケーン、洪水、海面上昇など気候変動が激しいことから、これらの課題解決に向けて3倍以上の効率性を担保しなければならないと指摘。同時に、同社では、これからの世界のテクノロジーのための設計を推進しており、そのような状況に合わせたソリューションを提供できる時代を迎え、エネルギーマネジメントの効率性向上が喫緊の課題であるとの認識を示した。

昨今では、デジタル化を促すアプリケーションが多種多様に存在するほか、再生可能エネルギーにシフトしている現状もあるという。従来、インターネットは人々をつなげるものだったが、昨今では人と機械もつないでおり、2025年にはスマートフォンをはじめとしたデバイス数が50億台に達すると想定されている。

そのような状況を踏まえ、同氏は「ITとオペレーションを融合していくことが必要になる。われわれは効率性の平準化を成立させるためにオートメーションやソフトウェア、オペレーションを、より高いレベルで融合を図ることに取り組まなければならない」と、デジタル化を推し進める必要性を唱えていた。

デジタル化にはITとオペレーションの融合がカギとなる

また「エネルギー消費に対するデジタル化や、分散化、脱CO2化などを可能としている。われわれは、インテグレーター、デベロッパーであり、ソリューションを提供する企業としてテクノロジーを有し、『Life is On』を実現するために電力を供給し、効率化と接続性を提供している。IoTの時代を迎えた今日では設計と構築は重要なものとなる」と、話す。

IoTに対応する「EcoStruxure」

同社は「ビルディング」「データセンター」「インダストリー」「インフラストラクチャ」の4つの市場において事業を展開している。今回のカンファレンスの目玉となるのが、これら4つの市場におけるIoTに対応したアーキテクチャであるEcoStruxureの新しい3つのソリューションだ。

企業向けに4つの市場に対し6つのドメインを有する

同アーキテクチャは第1の層「つなぐ製品」、第2の層「エッジコントロール」、第3の層「アプリケーション、分析、サービス」の3層を相互に連携させる。これにより、オープンなIPプロトコル上で、ベンダーに依存せず、多様なハードウェアやシステム、制御環境での稼働を実現することを可能としている。

つながる製品は、同社の中核技術により、センサや配電盤、アクチュエータなどにインテリジェンスを埋め込み、ネットワークに接続できる。

エッジコントロールに関しては、組織のニーズに基づいてオンプレミスおよびクラウドから運用を管理する能力を、組織に提供。これには、リモートアクセスやオートメーション、オペレーターオーバーライドの機能を備える制御プラットフォームのほか、ミッションクリティカルなアプリケーション向けのメリットを最大化するための、ローカル制御とファイアウォール保護も含む。

アプリケーション、アナリティクス、サービスについては、InvensysやTelvent、Summit Energyなどの買収により、ソフトウェア/アナリティクス/サービスの分野における研究開発と製品開発を強化。

同アーキテクチャについて、トリコワ氏は次のように強調する。「1つのプラットフォームですべてのアプリケーションに対応することができる。通常、顧客はテクノロジーを求めるのではなく、問題解決を求めるため、さまざまなアプリケーションで何を実行するのかが重要となる。デジタル化に伴うAIやアナリティクス、ソフトウェア定義型のアーキテクチャに対する、われわれのプライオリティは安全性、確実性、効率性、持続可能性、接続性だ」。

デジタル化におけるシュナイダーのプライオリティ

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目次
(1) シュナイダーが取り組む顧客のデジタル化 - 3つの新ソリューションを発表
(2) オープンエコシステムとしての「EcoStruxure」
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