スフィロは、12月15日公開予定の映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に登場すると思われるドロイド3体をモチーフにしたスマートトイを発表。ウォルト・ディズニー・ジャパンが作品の関連商品の販売を開始した9月1日に同時発売した。価格はオープン、参考価格は「R2-D2 アップイネーブルド ドロイド」が23,380円(税抜、以下同)、「BB-8 アップイネーブルド ドロイド ウィズ トレーナー」と「BB-9E アップイネーブルド ドロイド ウィズ トレーナー」が19,880円。

代官山 蔦屋書店に並んだスフィロのスター・ウォーズ関連製品

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の関連商品が発売となった9月1日は、同日が金曜日ということから"Force Friday"と名づけられ、2015年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に続き、"Force Friday II"として、さまざまな商品、プロモーションが展開された。日本でも、代官山 蔦屋書店、トイザらス・ベビーザらス 池袋サンシャインシティ店、渋谷ロフトの3店舗で新発売となる関連商品を入手できるカウントダウンイベントが開催されたのだが、代官山 蔦屋書店には、新商品とともに、スフィロのSenior Embedded Software EngineerであるJeff Wiencrot氏の姿があった。

スフィロのSenior Embedded Software Engineer・Jeff Wiencrot氏

イベント終了後に実施されたプレス向け説明会で、Wiencrot氏はBB-8、BB-9E、そしてR2-D2を紹介。どんな仕様になっているのか、一体ずつ解説していこう。

BB-8 アップイネーブルド ドロイド ウィズ トレーナー

BB-8については、既発のモデルに「トレーナー」という「台」がセットになった。「トレーナー」にBB-8を設置すると、位置はそのままで本体を回転させられる。フィットネスクラブにあるランニングマシーンをイメージしてみてほしい。走っているけど、位置は動かない、あの感じだ。トレーナーの構造自体はとても単純で、平面に対してBB-8の形状に合わせた窪みがあるというだけ。窪みに嵌まった状態でクルクルと本体が回転し続けるというわけだ。

「Star Wars App-Enabled Droid by Shero」の「ホログラフィック・シミュレーション」モード。映画のさまざまな情報を入手できる

端末をあちこち向けて船内を探索する。その際、ドロイドも同じ方向に視線を向けている

この「トレーナー」は、操縦用のiOS/Androidアプリである「Star Wars App-Enabled Droid by Shero」から「ホログラフィック・シミュレーション」を起動するためにある。アプリではARを使って、宇宙船内の探索ができるようになっている。アプリにはBB-8からの視点が表示され、乗っている船の中を動き回れるのだ。この「ホログラフィック・シミュレーション」では、さまざまな情報を入手でき、中には「え?」と驚くような内容のものも含まれている。『最後のジェダイ』公開前に、是非、チェックして頂きたい。BB-8の既発モデルについては、現時点で別途「トレーナー」だけを購入することはできないが、Wiencrot氏によれば、単品販売も検討しているとのことだ。

BB-9E アップイネーブルド ドロイド ウィズ トレーナー

続いては、BB-9E。『最後のジェダイ』で初登場となるこのドロイドは、ファースト・オーダーのサポーターで、とても好戦的であるらしい。フォルムはBB-8とよく似ているが、頭部にLEDが搭載されている。このLEDに給電するためのバッテリーは頭部内蔵されておらず、本体部分から通電して点灯させるという構造だ。

ドロイドが乗り込める船はそれぞれに異なる

BB-9EにもBB-8同様、「トレーナー」が付属し、アプリから「ホログラフィック・シミュレーション」を楽しめる。ちなみに、ドロイドが乗る船は、3体それぞれ異なっているので、全部揃えないと、当たり前だが全ての情報にアクセスすることはできない。乗り込むのは、BB-9Eはメガ・スター・デストロイヤー、BB-8はレジスタンス・クルーザー、R2-D2はミレニアム・ファルコンとなっている。

R2-D2 アップイネーブルド ドロイド

最後はR2-D2だ。『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』からのキャラクターで、知名度という点では今回発売される3体の中でダントツだと思われる。このスマートトイ版では、頭部、肩、足2本の各所、計4つのモーターを内蔵しており、二脚から三脚にしたり、よちよち歩きをさせたり、さらには映画のシーンよろしく、転倒させるといったことまで可能となっている。

R2-D2の転倒シーン

R2-D2の特徴の一つでもある正面と側面のLEDライトには、機能が満載。マルチカラーLEDはフロントライトと側面ライトを制御し、ホワイトLEDは前後のロジックディスプレイを点灯させる。頭部の回転も再現されており、ビープ音を発し、機械語を話すのだ。サウンドのバリエーションも豊富で、これも、Wiencrot氏によれば、実際に映画で使用されたものと同じ音が入ってるそうだ。しかし、R2-D2の機械語はそのままでは何を言っているのか分らない。となると、黄金色に輝く、あのドロイドの存在が欠かせないと思うのは筆者だけではないだろう。そのことについて、Wiencrot氏に訊いてみると「ちょっと待っててくれ」という返答が。どういう形になるのかは分からないが、近い将来、あのプロトコル・ドロイドが登場する可能性は高い模様だ。

These Are The Droids You're Looking For (Star Wars App-Enabled Droids By Sphero)

今回発売となった3体は、今秋中にそれぞれと交信できる機能が実装されるとのことである。また、BB-8で既に採用されている「一緒に映画をみよう」に、BB-9E、R2-D2も対応する。この機能は、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」や「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を視聴しながら、隣にドロイドを置いておくと、さまざまなシーンでさまざまなリアクションを示してくれるというものだ。そのリアクションだが、これもドロイドごとに異なるとWiencrot氏。対応するスター・ウォーズ サーガの映画は今後も増やしていくとのことだから、こちらも期待したい。

販売店は、Apple Store、大手家電量販店、ライフスタイルショップ、玩具店などの実店舗のほか、Amazon.co.jpやSoftbank SELLECTION オンラインショップなどのECサイトとなっている。なお、Apple Storeでは、今回も外箱が白と、特装版になっており、限定ステッカーが同梱される。さらに、無料の学習講座「Today at Apple」では親子向けのセッション「Kids Hour」で、これらのドロイドを用いたプログラミング講座が開講されているので、あわせてチェックしてみてほしい。