『ルパン三世』シリーズの最新映画『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』(2月4日公開)の公開を記念し、前作『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』との連続上映イベントが新宿 バルト9にて16日、開催された。小池健監督が描くハードな劇場版『ルパン』。連続上映は、銃と刀という対照的な武器で戦う2人のアクションが際立つ映像体験となった。最新作『血煙の石川五ェ門』では、アクションもドラマも"距離感"がポイントになっているという。

左から小池健監督、浪川大輔、浄園祐プロデュ―サー

イベントには石川五ェ門役の声優・浪川大輔、小池健監督、浄園祐プロデュ―サーが登壇。今年は漫画雑誌『Weekly漫画アクション』にて『ルパン三世』が連載スタートして50年を迎えることから、メモリアルな年に公開される映画に対する並々ならぬ思いを語った。

本作は、ルパンや次元たちとルパンファミリーになる以前の若かりし五ェ門の姿を描いた作品。大塚周夫、井上真樹夫に続いて同役を演じてきた浪川は、「ずっと3代目石川五ェ門と言われてきました。今回、若かりし頃の五ェ門を演じたことで、やっと一緒に第一歩を歩けるのかなと思っています」とキャラクターを受け継いできた思いを明らかにした。演じるにあたっては、「若いからといって、若く演じるとチープになります。五ェ門は五ェ門なりにその時を必死に生きているので、それを演じるように心がけました。結果として、それが周りから見れば未熟に映れば……」と意識した。「『俺、若いから』と気を抜くのは石川五ェ門ぽくないですよね」と、あくまでも"五ェ門らしさ"を重視したという。

前作『次元大介の墓標』の時にはまだ続編も決まっていなかったと明かしたのは小池監督。前作をはじめ、『REDLINE』(2010年)など息詰まるアクションにも定評がある小池監督だが、本作では「五ェ門のアクションもそうですが、細かい感情の起伏も見どころになっています」とコメントした。アクションについては浪川も「次元と比べて五ェ門は刀なので戦いの"距離"の使い方がまったく違います。その切迫した感じもぜひ注目してほしい」と述べた。

全体を統括する浄園プロデューサーは、「ルパンファミリーになっていく手前の、ど真っすぐな五ェ門が描かれています。ルパンたちと1歩、いや半歩近まったなという作品で、3人の"距離感"もポイントになっています。原作50周年の年にすごくいい記念になりました」と締めくくった。

映画『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』は、2月4日より全国公開スタート。