中国代表、『诛仙』の碧瑶に扮した王紫颜さん

9月15~18日の会期で千葉県・幕張メッセにて開催されている「東京ゲームショウ2016」。一般公開日となる17日の展示終了後、特設ステージにて「Cosplay Collection Night @東京ゲームショウ 2016」が開催された。

世界中に会員を持つ12言語対応のコスプレサイト「Cure WorldCosplay」が主催する同イベント。国内外の有名コスプレイヤーが約200名以上集結し、コスプレでのパフォーマンスやファッションショーといった"動くコスプレ"のステージショーとして、「東京ゲームショウ」でも恒例のイベントとなっている。演目には海外招待コスプレイヤーによるエキシビションも行われ、中国代表の王紫颜さんがバレエのようなしなやかな動きを交えたパフォーマンスをランウェイで披露。その圧巻の演技に会場中が息をのんだ。

そして今年は『アイドリッシュセブン』や『うたの☆プリンスさまっ♪』などの男性アイドル作品や『刀剣乱舞』が大盛況で、会場からはたびたび黄色い歓声が上がっていた。パフォーマンスはもちろんのこと、その最中に繰り広げられるやりとりにも、キャラクター間の関係性を反映させるなど作品愛が感じられる演出が散見され、観客もしっかりとそれに反応していた。別の作品だが、『モンスターハンター』の装備バリエーションに歓声が上がるのもゲーム好きが集まるこのイベントならではだろう。

また、「日本ゲーム大賞2016」大賞に輝いた『Splatoon』も人気で、そのなりきり具合の振り切りぶりには、ゲーム自体の魅力も大きく影響しているのではないかと感じさせられた。最新作がある一方で、『がんばれゴエモン』など懐かしいタイトルも飛び出し、ゴエモンやエビス丸たちの熱演ぶりに会場からは惜しみない拍手が贈られた。

『サガ フロンティア』では、主人公の一人であるアセルスを中心に、オルロワージュ、白薔薇姫による愛の物語を演劇風に表現するなど世界観に忠実なものもある一方、『仮面ライダーライダバウト』からは仮面ライダーゴースト、スペクター、オーズ、エターナル、W、クウガが乱戦模様に。スペクターが落としたガンガンハンドを「平成ライダー」大先輩のクウガが拾うも、すげない態度をとられてしまうというカオス状態となっていた。

『THE KING OF FIGHTERS』に扮した「肉体造形部」のメンバーは、劇中キャラクターに引けを取らない肉体美を披露。団体名が示す通り、もはやコスプレは"装う"ものではなく、体から"仕上げる"域に達したのかと大いに感心させられた。

『グランブルーファンタジー』のジータ(スーパースター)に扮した-Usagi-さん