見知らぬ土地で施設を探す場合、無理に歩き回らず、早めに地図アプリに頼ってしまおう。GPSの電波などをもとに現在地を割り出すまで、数秒ほどの時間がかかるかもしれないが、データ通信が可能な状態であれば周辺の地図を表示できる。iPhoneのもっとも初歩的な活用術であり、あえて述べるまでもないだろう。

しかし、特定の施設や店舗が目的地の場合、どうだろう。急いでいるときには、施設名を入力する手間さえ惜しく、人混みの中で立ち止まるのも憚られる。エスカレーターやエレベーターに乗っているときなど、ごく短い時間に済ませられるならまだしも、だ。

そんなときには、『マップ』アプリの周辺検索機能を使おう。使いかたはかんたん、『マップ』を起動して検索フィールドをタップすればいい。iPhone 6s/6s Plusの場合、アイコンを強く押し(クイックアクション)、「周辺検索」をタップするほうがよりスピーディーに操作できる。

この周辺検索機能では、食べ物&飲み物(レストラン/ラーメン/カフェ)、買い物(食料品店/コンビニ/ドラッグストア)、遊ぶ(公園/ネットカフェ/カラオケ)、旅行(銀行&郵便局/ホテル/ガソリンスタンド)の4ジャンルで周辺の施設を検索できる。たったこれだけと感じるかもしれないが、推理力を働かせれば意外に役立つこと請け合いだ。

たとえば、大都市の銀行支店は大通り沿いの一等地にあるもので、しかも商業ビルに入居していることが多い。コンビニエンスストアも、「○○一丁目店」や「○○ビル店」などと名前に地名や建物名が含まれることが多いため、目的地探しの参考になる。立ち止まったり"歩きスマホ"したりせずに目的地を探したければ、手はじめの検索方法として活用したい。

操作手順をカンタン解説

1 「マップ」の周辺検索機能を呼び出すには、クイックアクションが便利だ

2 クイックアクション非対応機の場合、「マップ」を起動してから検索フィールドをタップすると、上部に周辺検索用のボタンが現れる

3 4種あるボタンのどれかをタップすると、細かいカテゴリのボタンが現れる

4 銀行は一等地にあることが多く、コンビニの店名には地名が入っていることが多い、などと推理すれば結構な確率で目的の施設を発見できる