日本テレビ系演芸番組『笑点』(毎週日曜17:30~18:00)の放送開始50周年を記念した特別展が27日、東京・日本橋高島屋で開幕した(入場無料、同所は5月9日まで開催)。50年の歴史を網羅した年表コーナーや、大喜利を再現したセット、番組で使用された貴重な小道具などが展示され、『笑点』の世界を体感できる内容となっている。

オープニングセレモニーの様子(左から 日本テレビ中村良夫事業局長、林家木久扇、日本テレビ福田博之制作局長)




会場は、歴代司会者の立川談志、前田武彦、三波伸介、三遊亭圓楽(先代)や、懐かしい大喜利出演者の顔も見えるパネルがお出迎え。そこを横切ると、50年間出演し続ける現司会者・桂歌丸が、満面の笑みで現れる。


そして、50年の歴史を総ざらいした年表が登場。司会者・出演者の入れ替わりはもちろん、大喜利で座布団十枚を達成した記録が、珍賞品の内容とともに紹介されている。


大喜利セットには、放送50周年を迎えてのメッセージを持って元気よく手を挙げる出演者たちのパネルを配置。また、この座布団に座って写真撮影できるコーナーもあるが、10枚重ねの座布団には座れないので、横からその高さを確かめよう。


歴代の演芸コーナー出演者の一覧パネル。常連上位10組のほか、漫才ブームの頃のツービート、石原慎太郎、寺山修司、サトウ・ハチローら文化人、さらには料理愛好家の平野レミといった意外な名前も。最近ではマギー司郎と手品を披露した斎藤工と窪田正孝の名前も見られる。



舞台裏をイメージしたコーナー。なかなか見られない楽屋のスナップショットや、大喜利で使用されたかぶりもの、小道具の数々が並ぶ。


蔵出し映像の上映コーナー。三波伸介や三遊亭圓楽司会の大喜利や、歴代オープニング集などが流れている。こちらのコーナーには、29日に、大喜利メンバーの林家たい平師匠が来場する予定。






おなじみの中村八大作曲「笑点のテーマ」を奏でるアーケードゲームも。最後の「パフッ」まで演奏できるこだわりようだ。












最後は物販コーナー。オリジナル菓子や、江戸切子のグラス、はんてん、Tシャツまで、さまざまな笑点グッズが販売されている。山形県天童市の木材家具メーカー・天童木工製の"笑点を見るために最適"という高級低座イスは、1つ99,360円也。




オフィシャルサポーターを務める林家木久扇

27日に行われたオープニングセレモニーには、同展のオフィシャルサポーターを務める、大喜利メンバーの林家木久扇が登場。50年のうち47年間にわたって出演し、回数にすると2,300回を超えるが、「もうジョークを2万回くらい言ってるんですけど、人間そんなに面白いこと言えないんですよね」とボヤきながら、「1回の放送で10回くらいジョークを言って、後は物販。本のこととかラーメンの宣伝とか、必ず自分が得するようなことを言ってます」と笑わせた。

このように、物販については力が入るようで「財布とか名刺入れとかは印伝のものですからね。ものが違うんです。"いいんでん"すよ」と、ダジャレを交えて商品紹介。普段の収録でも「人っていうのは、だいたい7千円くらい持ってるものなんですよ。その半分は使わせようと思ってます」という商魂で臨んでいることを明かし、「(入場料が)無料だといい加減に入って、いい加減に出て行くので、なんか買って協力することをしてもらいたい」と呼びかけた。

また、歴代司会者について、木久扇は「圓楽師匠はすごいズボラで、本番中に本当に寝ておりまして、『どういう問題ですか?』と聞くと『自分で考えるんだよぉ』と言われました」というエピソードを披露。現司会者の桂歌丸については「手入れのいい遺跡から出てきたミイラみたいで、きれいなおじいさんだなと思っております」と独特な表現で魅力を語った。

●『笑点 放送50周年特別記念展』
・会場:東京・日本橋高島屋8階ホール
・開催期間:2016年4月27日~5月9日(13日間)
・時間:10:30~19:30 ※最終日は18時まで
・入場料:無料
・巡回(予定):京都高島屋(7月20日~7月31日)、横浜高島屋(8月3日~8月15日)、大阪高島屋(8月24日~9月5日)