3月26日に東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2016」の日テレアニメ2016ブースにて、TVアニメ『エンドライド』のステージイベント「4月期新アニメ『エンドライド』ステージ1 ~よくわかる! 作品とキャストを大解剖!編~」と「4月期新アニメ『エンドライド』ステージ2~ヒロインとペットの異世界!女子会!?編~」が行われた。本レポートでは、声優の大橋彩香と美山加恋、日本テレビの佐々木まりな氏が登壇したステージ2のイベント模様について紹介する。
『エンドライド』は、2016年4月3日より日本テレビほかにて放送されるTVアニメ。地球の裏側にある「エンドラ」を舞台に、地球からエンドラに迷い込んだ少年・浅永瞬と、エンドラの王子・エミリオがそれぞれの目的を果たし未来をつかむために戦い、そして成長していく冒険ファンタジー。全24話予定のオリジナルストーリーで、キャラクター原案はマンガ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』などで知られる和月伸宏と『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』を連載する萩原一至が務める。
ステージイベント2では、アリシア役の美山加恋と、ファラリオン役の大橋彩香、MCとして日本テレビに所属するプロデューサーの佐々木まりなが登壇。放送が迫った『エンドライド』の作品紹介やアフレコ現場の様子について、女性3人でトークを行った。
イベントの序盤には「アニメジャパンでエンドらんらん♪トーク」と題し、モニターに映し出されるアニメ映像の1カットを見ながらトークを繰り広げるというコーナーが行われた。最初にモニターに映しだされたのはアリシアの肩にファラリオンが乗っている場面。佐々木が「ファラリオンはみゅーとしかしゃべれない?」と聞くと、大橋は「台本ではみゅー以外にもみゃーやきゃーと書かれているときもあって、別にみゅーにこだわらなくていいと思ってます」と答える。「でも一度、にゃーと発したときがあって、現場がざわっとしました」というエピソードを披露する美山。大橋は、「日本語をしゃべらないキャラは、いかにセリフの中に日本語をだましだまし入れていくかが楽しいんだよ」と先輩声優に言われたため、いろいろと試しているとのこと。
また、別のカットでは、味覚が地上人とエンドラの人では違うことがわかる描写があったり、ファラリオンの小さい手もちゃんと5本指になっていたりといった、細かいところの設定や作画にもこだわっていることがわかるエピソードが語られた。
続いて行われたのは同じ事務所に所属し、年齢も近いふたりが語りあう「かれんとへごの好きなものトーク!」。美山が日常系アニメや『週刊少年ジャンプ』系が好きと語ると、大橋は登場人物の男女比が8:2くらいのシリアス系バトル作品が好きと答える。その後、大橋が「イケメン」が好きという話題から『エンドライド』で好きなキャラクターは誰なのかという話に発展。大橋はクールな性格のフェリクス、美山はお兄さん系キャラのデメトリオと、主役キャラを挙げないお世辞なしの本気の回答を見せた。また、佐々木の「乙女ゲーム」はやるのかという質問に対し、美山が「やりますよ」と答えると、大橋は「本当に!?」とうれしそうに反応し、「乙女ゲームにまで手をのばしているということは、こっち側の人間だね!」と、イベント中一番の笑顔を見せた。
それからも大橋の「イケメン」トークは加熱し「好きになったキャラは夢に出てくる」「ゲームでキャラクターの名前を付ける時は、名前を彩香に、名字を好きなキャラクターのものにして、いかにも血縁関係があるようにする」「あえて名前をクズ・カスにしてキャラクターにののしられる」といったイケメン好き上級者とも呼べるエピソードを披露。
イベント終盤、声優の先輩である「へごちん」こと大橋に、後輩の美山が悩みを相談する「おしえて! へごちん先輩!」というコーナーを実施。まず、「アフレコ現場では、数十人のキャストが数本のマイクに代わる代わる声を吹き入れるため、マイクの前に立つタイミングがわからない」という質問。大橋先輩は「あらかじめ、マイク前に立っている人の肩に手を置いて合図をする」、「マイクが4本だった場合は、自分の4キャラ前の人のマイクに入る」など、先ほどまでイケメントークで盛り上がっていた姿からは想像もできないほど的確な助言を与えていた。
さらに、歌手として活動している大橋に歌の練習の仕方を尋ねると、「一人カラオケで練習することしかしないかな」と返答。続けて「最初は歌が嫌いで、カラオケに誘われても行かなかったし、行っても歌わなかったんです。だけどアニメを見るようになって、アニソンが歌いたい! って思って。それからいっぱい歌うようになった! 私は歌っていくうちにいろいろな歌手の方のクセを勉強したくなって、ちょっとずつ組み込むようにしたんだよね」と自らの経験を基に真剣なアドバイスを行った。
イベントの終わりには、キャストふたりから一言ずつあいさつ。美山は「このステージで『エンドライド』がどういうアニメか、少しだけわかっていただけたかなと思います。これからさまざまな展開が待っているので楽しみにしていただければ」とコメント。続けて大橋は、「『エンドライド』はゲームでも展開するので、アニメと一緒に楽しんでください」というメッセージに加え、「自身が演じるファラリオンが、何回みゅーと言うのか数えてくれるとうれしいです!」と笑顔を見せ、イベントは終了した。
なお、本イベントはニコニコ動画でも配信されており、イベント終了時のアンケートでは「とても良かった」「まぁまぁ良かった」が合わせて96%と高評価を獲得していた。