【レポート】

H-IIAロケット30号機現地取材 - 打ち上げが延期、JAXA/MHIは氷結層と強風が原因と発表

 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は2月11日夜、X線天文衛星「ASTRO-H」を搭載したH-IIAロケット30号機の打ち上げを延期すると発表した。天候の悪化が理由。新しい打ち上げ日は現時点(12日12時)でまだ決まっていないが、週末の種子島は荒れた天候になる見込みで、週明けまで延期になることもありそうだ。

12日11時の種子島宇宙センター。風がやや強いがまだ雨は降っていない

発表によれば、「射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲の発生が予想されること」と「打ち上げ作業に支障のある強風が予想されること」が延期の理由だという。10日のY-1ブリーフィングでは、氷結層の心配は無いとされていたが、その後の観測により、当初の見込みよりも氷結層が厚くなる予想になったようだ。

冬期の打ち上げでよく問題になる氷結層。雷はロケットの大敵だ (C) JAXA

2つめの理由は強風だ。法令により定められた風速以上になると、射場での作業ができなくなる。ロケットを射点に出した後、天候がさらに悪化すれば戻せなくなる恐れもあるため、機体移動の前に延期を決めた。

気になるのは打ち上げ日だが、現時点で未定。打ち上げ前々日の15時までに決定し、関係機関に通達する必要があるため、この通りであれば最短でも14日ということになる。ただ、JAXA広報によれば「ミッションの性質によっては例外措置を取る場合もある」とのことで、必ずしもそうなるとは限らないようだ。

JAXAが発表している最新の気象情報。天候は14日午後にやや回復するようだが、機体移動の時間帯に発雷の恐れも (C) JAXA

なお、搭載しているASTRO-Hは、観測装置の冷却に液体ヘリウムを使用している。液体ヘリウムは蒸発により徐々に減少するため、延期が長引くと再充填が必要になる可能性もある。現在、残量の確認を行っているそうで、もし再充填の作業が必要になれば、そのあたりも打ち上げスケジュールに影響する可能性がある。

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