劇場アニメ『ガールズ&パンツァー 劇場版』のプレミア前夜祭イベントが11月20日、都内・新宿バルト9にて開催された。

前列左より、井澤詩織、多田このみ、竹内仁美、中里望、吉岡麻耶、菊地美香、渕上舞、尾崎真実、仙台エリ、森谷里美、葉山いくみ。後列左より、石原舞、秋奈、山岡ゆり、中村桜、桐村まり、中上育実、井口裕香、大橋歩夕、井上優佳、上坂すみれ、倉田雅世

本作は、女子高生が戦車に青春をかける人気アニメ『ガールズ&パンツァー』の劇場版。イベントには、主役の西住みほを演じる渕上舞をはじめ、22名の出演声優が登壇した。同前夜祭の模様は、北海道から九州までの全国21の劇場でパブリックビューイングが実施された。

映画の上映後、ステージには、オレンジペコ・スズキ役の石原舞と、園みどり子役の井澤詩織が司会として登壇。司会の二人の呼び込みで、あんこうチームからアヒルさんチーム、カバさんチーム、ウサギさんチーム、アリクイさんチームの順番でチーム単位でキャスト陣が登壇した。

まず、冒頭には渕上が、チームを代表してあいさつするもカミカミになってしまったため、冷泉麻子役の井口裕香が役柄さながらに「全国の人が見ているぞ!」とツッコミを入れる場面もあった。その後、登壇者一人ひとりが自己紹介を兼ねて『ガールズ&パンツァー 劇場版』のお気に入りのシーンや印象に残ったシーンを挙げた。

オレンジペコ・スズキ役の石原舞は、「冒頭のダージリンさんのありがたいお言葉を聞いて、ガルパンが帰ってきたんだなと感じました」と振り返る。園みどり子役の井澤詩織「『どうせ、新キャラに見せ場を持っていかれる』と思っていたら、今回の映画では全員に見せ場が用意されていて、スゴイと思いました」と安心した模様。

また、ぴよたん・ノンナ役の上坂すみれは、「フィンランド戦車が活躍する姿が見られるのは、21世紀で最初で最後だと思います」とアピール。ももがー役の倉田雅世は「ももがーを演じさせていただいたおかげで、かわいいジャケットを着ることが幸せです」とコメントした。

ねこにゃー役の葉山いくみは「テレビシリーズでは弾除けにしかならなかったのが、劇場版では強くなって活躍できたので本望です」としみじみ。大野あや役の秋奈は「メガネが割れることが多いキャラなんですが、劇場版でもメガネが割れて、試合の状況がわからないところが可愛かったです」と場面を挙げた。

さらに、宇津木優季役の山岡ゆりは「ウサギさんチームの人気No.1といえば丸山紗希ちゃんでしょう(笑)。劇場版でも一番初めに何を発するか気になっていたら……。あそこのシーンが大好きです」とコメント。阪口桂利奈役の多田このみは「TVシリーズのライバル校が出てくるシーン、特にプラウダ高校のとあるシーンはとてもかっこよかったです」と見どころを語った。

山郷あゆみ役の中里望は「いっぱい好きなシーンがあるんですが、なかでもボコミュージアム。ボコがどんなキャラがわからなかったのですが、劇場版で西住みほがはまる理由がわかりました」と発見もあった模様。澤梓役の竹内仁美は「どのキャラも魅力的ですが、生徒会の桃ちゃんが、泣き虫でテンパリ症ながらも頑張っている姿に感動しました」と感想を述べた。

おりょう役の大橋歩夕は「(演じているおりょうが)語尾に"ぜよ"が付くキャラクターなので、TVシリーズの時からイントネーションに悩んでいて、監督に相談したりしていました。劇場版では"ぜよ"という単独のセリフがありますが、大事な"ぜよ"なので、2回、3回と見に来る方は注目してもらいたいです」と意外な見どころを挙げた。

左衛門佐役の井上優佳は「プラウダ高校のメンバーが身を挺して戦うシーンは、本当に素晴らしかったです!」と語る。エルヴィン役の森谷里美は「絵と音でここまでの迫力が作り出せるものなんだと、遊園地のアトラクションに乗っているような感じでした」と映画の出来に満足気だった。

カエサル役の仙台エリは、「台本を読んだ時に、なにをいっているのかわからなくて検索する日々でした。ドイツ語とラテン語のよくわからない文字をパソコンに入れるところから始まったのですが、現場に行ったら調べたところが全て変更になっていて、言語指導の先生に教えていただいて収録をしました。ほとんど気が付かれないところですが、頑張っています」と苦戦したところも。佐々木あけび役の中村桜は「いっぱいあるのですが、戦車戦の戦術の部分で各チームの作戦がトンデモなものがたくさんあって楽しかったです」と振り返った。

河西忍役の桐村まりは「はっきゅん(八九式中戦車)が新たな戦法を繰り出すところです。あと、大洗の街をこんなに壊すの!?って驚きました」と注目ポイントを指摘。近藤妙子・アンチョビ役の吉岡麻耶は「出ないんじゃないかと心配していたアンチョビですが、劇場版では大活躍! その活躍をご覧ください」と呼びかけた。

磯辺典子役の菊地美香は「根性という字を勘違いし、『生』というになってしまっていたサイン。あとから"りっしんべん"を書きに大洗の街をチームの仲間が訪ねたりもしました(笑)。そして今回、新しく超根性という決めセリフができました」とエピソードを披露。冷泉麻子役の井口裕香が「西絹代ちゃんが可愛かったです」と語ると、秋山優花里役の中上育実は「C-5M スーパーギャラクシーの音がかっこよかったです」とコメント。五十鈴華役の尾崎真実は「アンチョビの『こっち見てる~』というセリフが可愛かった」という。

最後には渕上が「みほとお姉ちゃんの回想のシーンがよかったです。完成したものに声は入っていませんが、実は収録では声を録りました。小さいころのみほってこんなに活発だったんだなと、昔の一面を知ることができました。また、小さいみほを演じてみたいなと思いました」と語った。

22人のあいさつが終わった段階で、イベント時間の半分以上が経過した。続いて、チームごとに劇場版で最も頑張ったと思うチームを発表。レオポンさんチームは「レオポンさんチーム」、カモさんチームは「カメさんチーム」、うさぎさんチームとアリクイさんチームは「プラウダ高校」、アヒルさんチームは「アヒルさんチーム」、カバさんチームは「カバさんチーム」、あんこうチームは「あんこうチーム」をそれぞれ挙げた。

プラウダ高校が2票を集めたものの、半数以上のチームが自分のチームに投票するというという結果に。イベントの最後には渕上が登壇者を代表して「明日から本番なのですが、前夜祭にたくさんの人が集まってくれて、すごくうれしいです。明日からも何度も足を運んでいただけたらうれしいです」とあいさつ。締めには登壇者、来場者全員で「パンツァーフォー!」の掛け声で、前夜祭は幕を下ろした。

(C)GIRLS und PANZER Film projekt