誰でも不安にかられることはある。仕事や友人、家族、恋人など、原因は様々であっても、不安に思ったらそれぞれの対処法があるだろう。

一人で悩まずに相談したり、ストレス発散法を見つけることが一般的だろうが、あまりに強くなれば医師に相談にいき、落ち着くために薬をもらうことも一つの方法だ。

だが、それほどに強い不安であっても、自分で克服できるステップがあるという。今回はThe Next Webの記事「薬に頼らずに不安に打ち勝つ方法(原題:How to beat anxiety without medication)」を紹介したい。

記事は、記事の筆者が考案する「QUOTEシステム」を用いて不安の根源から向き合うことを提唱している。早速どういうものか見てみよう。

Q=冷静(Quiet)

不安の感情が起こったり、大きくなっていった時、これは「自分が自分をコントロールできない」という一種のパニック心理が大きな要素だという。となれば、まずはパニック状態を軽減することが重要だ。

落ち着いて何が原因でパニックに陥っているのかを考えてみたい。そのための「冷静」だ。

手っ取り早い方法として、誰もいない部屋に入ってドアを閉め、椅子に腰掛ける。目を閉じて大きく深呼吸。5分~10分はそのままでいる。最初はそわそわするかもしれないが、頭に浮かぶ考えにフォーカスしてみう。

頭を空っぽにすることは簡単ではないが、ぽんぽんと浮かぶ思いをそのままにしておくと、脳内で自然と分類分けしてくれる。これだけでもかなりのストレス緩和になるだろう。

U=理解(Understand)

問題の根幹に対応することが今回の目的。だから、Qで落ち着きを取り戻すだけでは問題を解決したことにはならない。最初のステップは、「問題が何か」を理解すること。

例えば、浮かんでくる考えから「悩みの多くは人間関係で、その中でも上司からあまり好意的ではない扱いを受けている」ということが不安の根源だとする。

直接の対応策としては、違う部署に異動できないかを考えたり、思い切って転職するという考えに行き着くかもしれない。あるいは、上司の下で働くにあたって、「いかにストレスを感じないようにするのか」を考えるのも一つの方法だろう。

O=オーム(Ommm..)

オームとはヨガで唱える"マントラ"のこと。

ヨガに興味がある・なしはあっても、本格的にせずともヨガのポーズは不安を除去し、自分の体を整える効果があるとのこと

。簡単にできるように設計されたヨガアプリも多数あることだし、試してみてはいかがだろうか。

T=話す(Talk)

女性は、よく話すことでストレス発散していると言われるが、話すことは心の"中"を整理し、相手にわかるように伝えることが重要な要素の一つだ。

口にしながら、相手の反応を見ながら話していると、「実はたいしたことないな」と思えるかもしれない。最初のステップの「Quiet」の後の「Talk」は、非常に効果のある対策なのだ。

「話せる内容ではない」、あるいは「そこまでの話ができる人がいない」という場合、日記的にメモをするだけでも良いとのこと。同じように書くことで整理できてくることだろう。

E=(Excersise)

心(メンタル)の健康は体の健康とも大きく関連している。

体を動かして新鮮な空気と血液を送り込んでリフレッシュしよう。適度に体を動かすことで、健康的な食欲と睡眠が得られる。

体のリズムがきちんと保たれていると、心にも良い影響がある。一方で、リズムが崩れる(睡眠不足など)とネガティヴ思考に陥りやすい。

体を動かすことは心にも良い影響があるのだ。定期的に適度な運動の時間を作ろう。