KDDIがネットサービス12社13サービスと連携して"中心のないポータル"を目指す「Syn.」。昨年10月の発表から、目立った発表が見られない中で、Syn.ホールディングス 代表取締役CEOの森岡 康一氏が約10カ月間から得た"経験"と"将来像"を記者説明会で語った。
そもそも「Syn.」をご存じない方も多いだろう。冒頭文の通り、一般的なポータルサイトはコアとなるサービスサイトが用意されているため、例えばYahoo! JAPANのトップページは大量のPV、そして影響力を保持している。
その一方でスマートフォンの普及によって、ポータルサイトという概念よりも、個々のアプリにユーザーのニーズが遷移しており、かつてほどゼネラル(一般、全体の)なWebサイトのニーズがなくなっているという指摘もある。
そこでSyn.allianceでは、個々のアプリで"尖っている"サービスを横串で繋げることで、サービス間の相互連携を図り、アライアンス内でユーザーの横の移動、回遊性を上げていこうという取り組みを行っている。そのため、いわゆる"ポータルサイト"が用意されていないわけだ。