やらなければならないことを後回しにしている。そんな時にあなたはどうするだろうか?

意思の力に頼るというのは限界がある。自分を追い込むという人もいるが、リスクを伴う。

The Next Web(TNW)によると、感情を利用することが大切なのだという。TNWの記事「モチベーションの秘密の源(原題:Motivation’s secret sauce)」を見てみよう。

エモーション、感情がモチベーションの鍵を握っているという理由はこうだ。

「やりたくないならやらないし、ネガティブ思考に陥っているときはポジティブな面を見ない。だが感情をポジティブな方向に向かわせることができれば、作業がはかどる」

心理学社のTeresa Amabile氏とSteven Kramer氏が行った会社員のモチベーションの調査では、「感情面での変化により、仕事へのモチベーションは上下する」とする結論を出しているという。

ではモチベーションを高めるための感情操作はどうすればよいのか。記事では3つのステップを伝えている。

言い方を変える、「○○しなければ」を取り除いてみよう

気乗りのしない仕事をしなければならないとき、「あー、これやらなきゃいけないんだ」と考えるのではないか。「やらなければ」のかわりに、「始めよう」と考えると着手するだろう。記事では子供の世話に応用して次のように解説する。

子供の世話をみなければならないと考えると、その間自分がやりたいことができないと思う。だが、子供の世話を始めると考えるとその体験を喜んだり、良い面を見出すことができるというのだ。

面倒な仕事が来たときは、深呼吸して脳内の「いやだな」という反応に耳を貸しつつ、「しなければならない」を取り除いてみよう。次第に感情が変わってくるはずだ。

目標ではなく、自分に質問

次も言い回しを利用した感情操作だ。ダイエットなら「3キロ痩せる」などの目標を掲げるだろう。

あるいは「TOEIC 700点をとる」かもしれない。だがそれだけだと、昨日も今日も、そして明日も目標だけで行動がスタートしない場合がある。

その代わりに、「3キロ落とすにはどうすればよいか」「前回から50点アップしてTOEIC 700点をとるにはどうすればよいか」と質問に変えてみるとどうだろう? 自分なりに質問の答えを考えるはずだ。

そうするうちにモチベーションが高まってくる。さらには、答えはそのまま目標達成のためにすべき行動リストになる。

仲間をつくる

サイクリング走者を調べたミシガン大学の調査では、自分よりパフォーマンスが上の人と一緒に走行した場合、ひとりで走行した人よりも成績が上がる率が高かったという。

モチベーションも個人の場合は減少したが、チームの場合は下がることがなかったことがわかったとのことだ。

だがすぐに同じような目標を持つ人を探すのは難しい。さらには、よく知っている人ほど言いにくいこともある。

だが、フィットネス中心のFitocracy、エクササイズ、生産性、節約術などいくつかの分野でコーチングを受けられるCoach.meなど、オンラインにはコミュニティーがある。これに参加するのも手かもしれない。