ペットの肉球が好きで好きでたまらず、「食べちゃいたい! 」という想いに駆られたことがある人は多いはず。そんな肉球ファンに朗報! なんと、食べられる肉球があるのだ。

食べられる肉球の正体は、小野玉川堂の「肉球羽二重餅」(1パック2個入り350円)

チーズ入りの餡を包んだ肉球饅頭

ポスターデザインもかわいすぎ!

その正体は、愛知県岡崎市に店を構える、大正11年(1922)創業の老舗和菓子店・小野玉川堂が販売している「肉球羽二重餅」(1パック2個入り350円)である。粒餡とチーズを丁寧に炊き込んだ餡を柔らかな餅で包んだぜいたくな逸品だ。

なぜこんなキュートな見た目に仕上げているのかというと、動物の命の大切さを伝える活動を行っているチームから、「肉球モチーフのお饅頭を作ってほしい」とコラボ依頼を受けたことがきっかけとのこと。

「商品を販売するイベントの開催は約2週間後。それでも、『玉川堂さんなら絶対作れる』と言われてがぜんやる気が出ました」。そう当時を振り返るのは、同店の小野悟さん。

商品を手にとった人に、動物のかわいさを再認識してもらい、あらためて動物との接し方を考えてほしいとの想いをカタチにしたという。「私自身、動物が大好きだけど商売の都合で飼うことはできないんですが、一緒に暮らしている人は、毎日楽しく暮らして生涯通してきちんと面倒をみてあげてほしいですね」(小野さん)。

店頭販売品は味もいろいろ

こうして誕生した肉球羽二重餅は、イベント参加者たちから好評を得たことで、店頭販売も開始することなった。そしてついに、先ごろネットでの販売も開始。商品の発送は、「ワンワン」「ニャンニャン」のごろに合わせて制定された11日および22日前後となっている。

ちなみに、ネット販売品の中身は全て粒餡だが、店頭販売品は月によってはいつもと違う味を楽しめる。「5月には抹茶をふんだんに使った抹茶餡バージョンで作成しました。2月には、バレンタインをイメージしたチョコ餡、12月にはホイップクリーム粒餡とチーズ粒 餡の"クリスマスバージョン肉球"を作ってみました」(小野さん)。

もちろん、いずれの品も評判。今後も限定味の登場から目が離せなそうだ。

また、店には肉級羽二重餅以外にも気になる商品が各種そろっているので、愛知県に旅行の際にはぜひとも足を運んでみては?

左から、現在岡崎市で開催中の家康公四百年祭にちなんだ饅頭(1パック800円)、薪で炊き上げたというこだわりの小倉羊羹(900円)

※記事中の情報・価格は2015年5月取材時のもの。価格は税込