4月25日~26日、千葉県・幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議」に、今年で開催40周年を迎える世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット」が「超コミケットスペシャル」としてブースを出展した。
「超コミケットスペシャル」ブースでは、40年の歴史を振り返る年表やカタログの表紙、森林保護募金ポスターなどを掲示する「コミケット40周年記念超展示」や、3月に開催された「コミケットスペシャル6」で出展したサークルが提出した見本紙を閲覧できる「コミケットSP見本誌超読書会」といった展示コーナーを用意。さらに同人誌即売会コミケットらしく"「超コミケットスペシャル」超同人誌"の無料配布などを実施した。
そんなコミケットだが、夏冬の通常のコミケや5年に一度のコミケットスペシャルといった自主開催イベント以外への出展は、40年の歴史の中でほとんどない。では、なぜ今回「ニコニコ超会議2015」へ出展を決めたのか――コミックマーケット準備会共同代表の一人市川孝一氏に話を聞いた。
――40年間、他のイベントにほとんど出展したことのなかったコミケットが、なぜ今回、「ニコニコ超会議」に出展したのでしょうか?
3月末に開催した「コミケットスペシャル6」でドワンゴさんにご協力いただいたことがきっかけになりました。また、我々も「コミケットスペシャル6」などの活動を広く伝えていきたいと考えて、「コミケットスペシャル」の一環として出展することを決断しました。
――実際に出展した、率直な感想はいかがでしょう。
まず、改めて驚いたのは、参加者の若さです。コミケは会場で同人誌を購入することが目的となるため、若年層にとっては参加のハードルが少し高くなっています。「ニコニコ超会議」さんは、入場料を払えば、多くのコンテンツを無料で楽しむことができるわけで、イベントとしての方向性が違うのですが、参加者の様子を見て私たちも刺激を受けました。今後の活動に向けて参考にさせていただこうと思います。
――得るものがあったということですか?
得るものはたくさんありました。雑多感、文化祭のような雰囲気など、たくさんのことを学ばせてもらいました
――具体的にどのような部分でしょう。
実現可能かはともかくとして、電飾を使った飾り付けや照明の強弱といった展示方法、いろいろなコンテンツが混ざり合っていて、サークルも企業も混在している点などは、我々も学んで、コミケに応用して取り入れていけたらいいですね。
――今回の超コミケットスペシャルブースの狙いはどういったところにあるのでしょうか?
今回我々は、コミケットに来たことがないニコニコのユーザーさんに展示物を通じて知ってもらい、魅力を感じていただいて、今年の8月に開催される夏のコミケットに足を運んで同人誌の楽しさを感じてもらえたらうれしいです