新入社員が入ってきてフレッシュな気分を感じるこの頃。自分の新人時代を思い出す方もいるだろう。

誰もが、やる気溢れる気持ちで会社にやってくるが、いつの間にかモチベーションが低くなってしまうのはなぜなのか。

Incが記事「この8つが社員のやる気をダメにしてしまう(原題:8 Deadly Ways to Kill Employee Motivation)」でよくある問題点を指摘している。五月病にはまだ早いが、社員のやる気を引き出したいチームリーダーは必見だ。

有毒な社員

やる気ある社員の足を引っ張るような人は、「有毒なスタッフ」といえよう。

自分が担当する仕事を進めないだけでも問題だが、"有毒な人"は、人に話しかけたり、他の人の悪口をいったり、チームの目標を批判するなど、その影響は計り知れない。

このような人に対処することは簡単ではなく、一様な方法はない。ポリシーを持って管理して、ダメージを最低限に抑えよう。

時間の無駄が多い

目的意識が低いミーティングが続くような組織では、社員がフォーカスする目標が散漫になる。

もし、結論が出ないミーティングばかりを続けているというのなら、だらだらと過ごす体質を全体で変えていく努力をしよう。

例えば、ミーティングの前にある程度議題についてフォーカスを絞ることはできないか?

事前にアジェンダを共有しておけば、説明に多くの時間を費やすのではなく、全員が意見を言う時間にできるかもしれない。工夫できるところは工夫しよう。

コミュニケーション

チーム間、上下間のコミュニケーションが取れていないのもよくない。

「明確な指示が出ていない」とスタッフは予想を元に作業をし、指示を出した側は「想定していたものと違う方向に進んでいる」とやり直しを出す。

作業効率化のためにも、チームワークのためにもキッチリとしたコミュニケーションをとろう。指示される側は、わかりにくい時は質問すること。

適切に評価されない

一生懸命やったことが認められにくい社風は、社員のやる気と潜在能力を台無しにしてしまう。

いい結果が出たらチーム全体で喜び、功績を認める。認められると人はやる気がでるもの。本人の能力以上のことができてしまうことだってある。

タテ社会

チームといっても縦社会になる必要はない。

意見が出せなかったり、悪しき習慣がはびこっている一部の人間が有利な仕組みになっていては、やる気をなくしてしまうのも無理はない。アイディアを出しても、賛成も反対も出ないという状況は、やる気がなくなってしまうことに繋がる。

社内の意見を聞き、課題問題に対しては共有して、全体で解決していく雰囲気作りが重要だ。

面と向かってやりとりが難しい場合は、コミュニケーションやコラボツールでもかなりのことができる。

リーダーがよくない

良くも悪くも、全ての問題に関係しているのがリーダーだろう。特に3つ目~5つ目についてはリーダーの責任が大きい。

変化を起こそうと頑張っていた優秀な社員もリーダーに限界を感じると、去って行ってしまうかもしれない。

上の立場にある人はビジョンを示し、そのためには「どのようなステップを踏んで成長していくか」「その過程で、どのような実務が生じるのか」について説明して、一人一人の作業がビジョンに向けた一部であるという意識をもってもらおう。