シトリックス・システムズ・ジャパンは2月19日、2015年度の事業戦略説会を都内のホテルで開催した。

代表取締役社長のマイケル・キング氏は「モバイル化で実現するビジネス改革」と題して、同社の事業戦略を説明。

シトリックス・システムズ・ジャパン 代表取締役社長のマイケル・キング氏

同氏は、「シトリックスはこれまで企業買収を通じて、ソリューションを拡大し、昨年は30億ドルを越える売り上げを達成している。そして、これらを1つに統合することによってシンプルで使いやすく、実装しやすいものに仕上げている。過去10年間のお客様要件トップ3は、『セキュリティ&コンプライアンス』、『運用効率』、『リモートアクセス』の3つだったが、ニューノーマル時代の課題は、少子高齢化(働き方)、事業継続性、グローバル経営、セキュリティ&コンプライアンス、コンシューマライゼーションの5つだ。我々がここで重要だと考えているのは、Mobile Workspaceだ。これにより、どこでも働ける自由を提供する。我々はそのためのソリューションを提供している。これらを顧客に提供するには、サービスプロバイダーがキーになる。昨年は、サービスプロバイダ経由で販売した売り上げが倍増した。これが我々の成長を支えている。これにより、多くの企業がモビリティを活用できている。今後も主要なサービスプロバイダとさまさまな協力をしながら未来を切り開いていきたい」と、同社のビジネスにおけるパートナーの重要性を強調した。

シトリックスの成長

ニューノーマル時代の課題

これを受け、同社では同日、Citrix Service Provider(CSP) プログラムと、「Citrix Solution Advisor(CSA)プログラム」の刷新を発表している。

そして同氏は、同社の2015年のビジョンとして「Software-defined Workplace」を挙げた。物理から仮想に移ることによって、従業員に効率的に働いてもらえる次世代のWorkplaceを定義していくという。

2015年は「Software-defined Workplace」にフォーカス

キング社長によると、これを実現するためには5つの重要な原則があるという。それは 、価値とサービスは消費者側にシフト、ユーザー体験とセキュリティが最優先、アプリとデータを統合し安全に配信、モバイルワークスペースが新しいデスクトップになる、ソフトウェアがすべてを実現、の5つだ。

ビジネスをモバイル化するための原則

同氏は「これらを実現するための『Citrix Workspace Suite』というスイート製品をもっているのはシトリックスだけだ。企業はこれにより、安全安心な環境を利用できる。とくにXenAppが重要で、企業は次の変革に向けた第一歩を踏み出すことがができる」と述べた。

Citrix Workspace Suite

そして同氏は、「Software-defined Workplace」ために

・ワークスタイル変革をさらに推進する(場所にとらわれない環境)
・企業ITのモバイル化を実現
・ビジネス成果を生み出すIT部門を支援
・No.1パートナーになる(積極的なパートナー支援)

の4つに注力するとした。

ビジネス成果を生み出すIT部門を支援