驚きではないかもしれないが、数百人もの人を相手に入社面接を行ってきた人事担当は、最初の5分で面接相手の全体像を理解するのだという。

これはアメリカの話だが、人物観察に優れるといわれる日本ならさらに短い時間になりそうだ。その面接官が明かす信じられない体験を、米国の就職情報サイトCareerBuilderがピックアップしている。

調査は約2100人の人事・採用担当者を対象に、2014年11月~12月にかけて行った。

これによると49%の人事担当が「最初の5分で面接者が自社に合う適材かが分かる」と回答しており、「15分で分かる」と回答した人は90%となった。つまり、デートと同じ(?)で最初の数分が大切ということになる。

常識をくつがえす珍エピソードばかり

このことを肝に銘じつつ、面接官による「信じられない」面接エピソードを見てみたい。

  • 50本ばかりの万年質を何故か持ってきて、何故か机の上に広げた

  • キャンバス地のズックをずっと触ったり、動かしたりしていた。中には犬が入っていた。

  • 自分の名前を言った後、「タイガー(虎)って呼んでください。自分が決めたニックネームなんです」と言った。

  • 従業員に宗教的な助言をしてよいかと聞いてきた

  • 妻が務めている会社である自社に面接に来て、妻が自分をだましていると思うかと尋ねた。

  • インタビュー中ヨガのポーズをとり続けた。

  • 面接中にされた質問に答えるためにググろうとした。

好ましくない面接中の動きは?

調査ではまた、ボディランゲージ(動き)についても聞いた。それによると、好ましくないものとして以下が挙がった。

  • 目を合わせない(65%)

  • 笑わない(36%)

  • 手で何かを触っている、手遊び(33%)

  • 姿勢が悪い(30%)

  • 椅子に落ち着いて座ることができない、貧乏ゆすりをする(29%)

  • 腕を組む(26%)

その上で、CareerBuilderでは以下のアドバイスをしている。

  • 予行練習

何が起こるか分からない面接だが、最悪の事態に備えるには準備しかない。友達に頼んで予行練習をしておこう。

  • ビデオ録画

自撮り(セルフィー)はこんなときこそすべきだ。ビデオ撮影をして、相手にうつる自分を研究しておく。手の位置はどうか、姿勢はどうかなどをチェックしてみよう。

  • エレベーターピッチを作る

数十秒で自分の魅力をアピールできる文章を用意しておく。可能なら、よくある質問に対する回答を用意してすらすら言えるようにしておこう。

  • 企業について調べる

当たり前のことだが、できてない場合もある。自社についてきちんと調べていることが分かると面接官の評価も上がりそうだ。

  • 深呼吸

本番では落ち着くために深呼吸。深く息を吸って吐くだけで、ドキドキが緩和されるはずだ。