説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「米国のSIMフリーiPhoneは日本でも使えますか?」という質問に答えます。

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はい、使えます。米国時間の1月6日にApple Storeで取り扱い開始された「SIMフリー版iPhone 6/6 Plus」(以下、公式SIMフリー版iPhone)であれば、日本へ帰国後も利用できます。以前から取り扱いがある事実上SIMフリーのT-Mobile版iPhoneも併売されますが、日本で利用する場合には公式SIMフリー版iPhoneを選ぶほうが確実です。

これまで米国のApple Storeで販売されてきたT-Mobile版iPhoneは、利用に際して特別な契約は必要なく、事実上のSIMフリー端末として利用できました。しかし、通信に関しては北米仕様であり、日本ではソフトバンクとau/KDDIが採用している通信方式「TD-LTE」(ソフトバンクは「AXGP」、au/KDDIは「WiMAX2+」)には対応しません。

一方、1月6日から取り扱いが開始された公式SIMフリー版iPhoneは、日本で販売されているSIMフリー版iPhone 6/6Plus(1月7日現在販売休止中)と型番が同じです。そのため、アクティベーション完了後には「設定」→「一般」→「情報」→「法律に基づく情報」→「認証」の順にタップすれば、日本の法律に準拠した端末であることを示す技適マークが表示されます。

ところで、米国Apple Storeで販売される公式SIMフリー版iPhoneは、日本のApple Storeで販売されるSIMフリー版iPhoneとひとつ違いがあります。それは「カメラのシャッター音」。日本のSIMフリー版iPhoneはシャッター音を消せませんが、米国の公式SIMフリー版iPhoneはサイレントモード時にシャッター音が消えます。

1月6日に米国Apple Storeで取り扱いが開始された「公式SIMフリー版iPhone」は、日本のApple Storeで販売されるSIMフリー版iPhoneと型番が同じです