説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「App Store」アイコンの赤丸がプレッシャーです……』という質問に答えます。

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アプリは公開したらそれでおしまいとはならず、ケアが欠かせません。かんたんに追加できるぶん削除もかんたんに行えますから、ユーザをつなぎ止める努力は不可欠です。そのケアの1つの方法が「アプリのアップデート」で、不具合修正や新機能追加によりユーザにアプリの存在をアピールし、利用を喚起する効果が期待できます。ダウンロードしたアプリの数に比例してアップデート件数が増える背景には、アプリを利用してほしい開発者側の事情があるのです。

とはいえ、毎日数十件もアップデートが配布されてはたまりません。「App Store」アイコンのバッジ(未アップデート数が表示されるアイコン右上の赤丸)も10件を超えたあたりからプレッシャーとなり、100件を超えてしまうとアップデートを始めるには思い切りすら必要になります。当然、数が増えればアップデートのデータ総量は増加し時間もかかります。

そんなときには、アプリの自動アップデートを検討したほうがいいでしょう。「設定」→「iTunes & App Store」の順に画面を開き、自動ダウンロード項目の「アップデート」スイッチをオン(緑色)に変更すれば準備完了です。これで、定期的にアップデータの有無が確認されるようになり、通信可能な状態であれば自動的にアップデートされるようになります。

ただし、自動アップデートは思わぬ場面で開始されることがありますから、バッテリー残量がシビアなときにはオフにしておいたほうが安心です。アップデータに不具合が潜んでいることも多く、アップデートしたことによりかえって動作が不安定になる場合もあります。自己管理できるのならば、手動アップデートのまま利用し続けるに越したことはありません。

「iTunes & App Store」の設定画面で「アップデート」スイッチをオンにしておけば、「赤丸の増加」に悩むことはなくなりますが、不都合が生じることもあります