薄くて持ちやすい本体、見やすいディスプレイ

タブレットは手に持っている時間が長いデバイスなので軽量化・スリム化が使い勝手に与える違いは大きい。iPad Air 2の場合、iPad Airから32グラム軽くなった以上に、1.4ミリ薄くなった効果を実感する。本体が薄いというだけならiPad Airも十分に薄いが、iPad Air 2はSmart Coverを付けていても薄い。Smart Coverユーザーにうれしい1.4ミリの差だ。iPhone 6/6 Plusのようなラウンドデザインではなく、前面のエッジ部分が研磨されているので親指のかかりが良く、持った時に安定する。

発売当時は「軽い!」と感動したiPad 2が今でずっしりと重く感じる

わずか1.4ミリ、されど1.4ミリ、手に持って薄さの差がはっきりと判る

6.1ミリの薄さだと、3.5ミリジャックもぎりぎりという感じ。これ以上薄くなったらオーディオジャックはどうなるのだろう?

従来のiPadは映り込みが強く、画面に映る自分の顔に驚かされることもあったが、反射防止コーティングによってiPad Air 2では映り込みがやわらかくなった。触れた感じの違いはなく、光沢もあって鮮やかさは変わらないが、映り込みが起こる場所でのぎらぎらとした反射がなくなった。

iPad Air(右)では窓全体が反射してホーム画面が見づらいが、反射防止コーティングが施されたiPad Air 2では視認できる。筆者の端末で、iPad Air 2の新しいディスプレイは表示が若干暗く青みがかっている印象

一方で、側面から消音/画面の向きロックのスイッチがなくなったのは残念に思っている。iOS 7以降はコントロールセンターで画面の向きをロックするようになり、側面のスイッチには触れなくなっていた。そのため順当なデザイン変更と思ったのだが、iOS 8の連係機能でiPhoneの電話をiPadで受けられるようにしてから、ハードウエアスイッチで消音できる機能が欲しいと思い始めた。

ボリュームボタンだけになって側面がすっきり、押し間違えることはなくなった

側面に消音スイッチをなくした代わりに、iPad Air 2ではコントロールセンターに消音ボタンを追加(下)。(上)はiPad Airのコントロールセンター

薄くなってスピーカー穴が一列になった