「かつをの藁焼きたたきパフェ」(972円)。きっと出合ってはいけない出合いがここに……

高知といえばカツオが有名だが、その名物がスイーツにまで使われていると言われても到底信じられない。ところが……あるのだ実際に! その奇天烈(きてれつ)なメニューの名は「かつをの藁(わら)焼きたたきパフェ」(972円)という……。

スイカ定食は2万円越え!!

そのパフェを食べることができるのは、高知県南国市で店を営む「れストラン ゆず庵」。高知名産品を活かしたユニークなメニューが豊富にそろう店である。

とりわけ目を引くのは、大ぶりなカツオのたたきが数切れ、ド~ンとのっかった「かつをの藁焼きたたきパフェ」。カツオには塩をかけると旨いというが、ベースのパフェは普通のパフェなのだ。いや、カツオを含めてのパフェなのだが、どうにも頭の中も口の中もこんがらがってしまう。見た目の強烈さでは、日本全国、このメニューに勝てるものはそうそうないのではなかろうか。

さらにメニューを見ていくと、「ざまーおっこーなスイカ定食」(飯+汁+包丁+スイカ7玉=2万1,600円)、「土佐ジローオムライス」(土佐ジローおかしら付き丸ごと1羽とチキンライス5人前、土佐ジロー卵20個文=8,640円)と豪快さも単位も並はずれている。

「ざまーおっこーなスイカ定食」(飯+汁+包丁+スイカ7玉=2万1,600円)のスイカ部分

カットするだけでも一苦労……

しまいには、「ゆず庵丸ごと定食」(1,000坪のゆず庵社長と、ごはんとみそ汁。PS.社長と従業員は付きません。価格不明)。なんていう、なんだかもうわけが分からないメニューまで表示されている。

外観のインパクトも半端ない!

玉子20個分のオムライスはオリーブオイルで

ちなみにオムライスに関して社長にコメントを求めたところ、「来ていただいた方にインパクトを持ち帰っていただきたく、オムライスで勝負に出ようとしたところ、大量の卵を焼くためにオリーブオイルを使うという選択にたどり着きました。だって、15ccのサラダ油、キャノール油なんて飲めないですからね。

オリーブオイルを使うともっちりしたオムレツができるので、おこめソムリエにブレンドしてもらった米で作ったチキンライスと相性抜群です。使っている肉は土佐ジローです」と料理へのこだわりも高いことが判明。

その他、定番メニューのくじらカツが含まれる「シャモライスとくじらカツ」(1,501円)や「シャモライスとエビフライとクジラカツ」(1,501円)なども人気が高い。

社長のファッションや箸袋にもご注目

また、同店来店の折には、メニューだけでなく社長のいでたちにも注目してほしい。「その時の気分で着るものを選んでいる」という社長のファッションセンスに、目がくぎ付けになること間違いなしだ。

コメディアンにも負けないファッショナブルな近藤社長

さらに、社長自らイラストを手掛けた箸袋も注目していただきたい。即興詩人のような粋な文字が躍る箸袋は、コレクションしたくなること必至。お近くにお住まいの人は、ぜひ通いつめて収集を楽しんでほしい。

思わずじっくり読んでしまう

イラストメインバージョンもかわいい

※記事中の情報・価格は2014年9月取材時のもの。価格は税込