顧客、製品、販売、物流など、日々の業務で生まれるデータを、いかにスピーディーに事業運営や経営判断の材料にできるかは、いまや企業の死活問題だ。しかしそのデータ量は膨大で、点在していることも多いため、すべてを把握することは至難の業だと言える。

多くの企業がその取りまとめと活用の手段を模索する中、社内のデータを一元化することで、全社の情報を俯瞰的かつリアルタイムに把握・分析できる情報分析プラットフォーム「QlikView(クリックビュー)」に注目が集まっている。

小売・製造業界向けに6月に開催されたセミナー「現場のビジネスに、データの『使える化』を!」で「QlikView」の活用事例が紹介されると大きな反響を得たため、来たる9月2日(火)の追加開催も決まった。また9月9日(火)、12日(金)には、業界を問わず、常に業績アップが至上課題となっている営業部門での利用に焦点をあて、「QlikView」の導入で飛躍的な成果を上げているソフトバンク・テクノロジーの事例が、具体的なデモをまじえて紹介される。

独自の「連想技術」により、柔軟なデータ分析を可能にする「QlikView」

「QlikView」は、企業内に点在しているデータを圧倒的なスピードで集約し、目的の情報を様々な切り口から、柔軟に分析できることを大きな特長としている。それを可能にしているのが、独自の「連想技術」だ。例えばあるデータを選択すると、それに関連する項目と、関連しない項目が色分けされて表示される。

セミナーで講演もつとめるクリックテック・ジャパン株式会社の西村麗奈氏は、「他社のBIツールと一線を画しているのが、特許取得済みの『連想技術』です。従来であれば全く無視されていたようなデータ同士の関連性や、他部門が持っているデータとの連動性を見つけ出すこともできるので、試すべき改善策、やる価値がありそうな施策の掘り起こしにつながります」と、その効果を語った。

小売・物流の「利益最大化」を実現する情報分析とは?

9月2日に開催が予定されているのは、「現場のビジネスに、データの『使える化』を! 仮説検証しながら『利益最大化』のヒントを探索する情報分析セミナー」。6月に行われ、好評だったための追加開催だ。このセミナーをきっかけとして「QlikView」の導入に前向きな企業も多いとのことだ。

キッチンウェアブランド「ル・クルーゼ」が、「QlikView」によるデータ分析で導き出した販売戦略の成功事例をベースに、顧客の購買行動、売上推移から需要や傾向をつかみ取る方法や、供給と在庫の最適化のためのPOSデータ分析手法などが、「QlikView」のデモを通じて紹介される。「他社が興味を示しているという、最新のデータ分析手法を理解しておきたい」とお考えの方にも、ぜひ参加をお勧めしたい。

6月に開催された際の様子

迅速なデータ分析で、真の「現状」を把握

9月9日(東京)、12日(大阪)のセミナーでは、「現場のビジネスに、データの『使える化』を! 営業の効率化を図り、売上を最大化するための情報分析とは?」のタイトルどおり、営業部門での「QlikView」活用事例に焦点を当てる。

営業の現場では常々、報告書づくりの負担が大きな課題となっている。ビッグデータ化が進む今、定期的に行われる営業会議・経営会議のために、時間と労力を費やし、データを取りまとめて資料をつくる…という従来の工程を踏んでいては、本来の営業活動にも悪影響を及ぼしかねない。また、資料を作成している間にデータの鮮度が落ちて、市場動向から遅れるばかりか、誤った決定をしてしまうこともあるだろう。本来、「現状を把握して、目標達成への道筋を探る」ための会議の資料が、逆の結果をもたらしてしまっては、元も子もない。

しかしSFA(営業のプロセスや案件状況を管理)やCRM(顧客管理)などのシステムからのデータをQlikViewで一元的に集約することで、社員全員が同じデータを共有できるようになる。わざわざエクセルにデータをアウトプットする必要も、別のソフトに再入力して計算させる必要もないため、作業時間と労力は大幅に削減できる上、リアルタイムな「現状」が見えてくる。

グラフィカルで、データを直感的に把握できる「QlikView」

次に必要なアクションを、客観的に導き出せる

「見えてきた現状をどう捉え、その後どんなアクションを取ればいいのか」を考えるためのヒントも、「QlikView」が提示してくれる。例えば、個別の営業員にスポットをあてて、「今期の目標達成率はどのくらいなのか?」「最初に営業をかけてから受注までに、平均何日を要しているのか?」「受注率が高いクライアントの特徴は?」といった、様々な角度からの分析を瞬時に行うことができる。案件の「どこ」の「何」を改善すれば良いのか、ベストプラクティスをどう横展開していくべきか、効率よく案件を成約させるためのディスカッションをすることも可能となる。

「上からの一方的な命令ではなく、真実のデータに基づいて、案件獲得に向けて次に取るべきアクションを、それぞれの立場から議論ができるというのが、メリットです」(西村氏)

セミナーでは他にも、アプローチ先のキーマンを見極めて営業の確度を高める手法や、パイプライン管理など、営業部門なら「使ってみたい!」と思う機能・テクニックをはじめ、ソフトバンク・テクノロジーおよびクリックテック・ジャパン両社が、「QlikView」を用いてどのような営業分析を行っているのか、そしてどのように業績アップをはかっているのかが、デモをまじえて詳しく紹介される。

「資料作成に多大な時間を割いている」「IT担当部署で作ってもらったデータ分析ソフトに不満を感じている」「営業会議を繰り返しているだけで、実際には具体的なアクションに結びついていない」といった課題を感じている営業部門の方には、社内データが具体的な業績につながってゆく様子を、ぜひ会場で確かめていただきたい。

タイトル:「現場のビジネスに、データの「使える化」を! 仮説検証しながら「利益最大化」のヒントを探索する情報分析セミナー」
開催日程:2014年9月2日(火)15:00(開場 14:30)~17:15
定員:30名
申し込み締切日:2014年9月1日(月) 18:00まで
参加費:無料
開催会場:【東京】マイナビ本社 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 マイナビパレスサイドビル 東コア 2F-マイナビルームY
主催:株式会社マイナビ マイナビニュースセミナー運営事務局
協賛:クリックテック・ジャパン株式会社