カシオ計算機のオリジナルスタンプメーカー「pomrie」のWi-Fi/USBモデル「STC-W10」が、我が家にやってきた。PCやスマホがあれば、オリジナルスタンプを簡単に作れる製品だ。スタンプを押す「ポン」という音と、作品を作る「アトリエ」を組み合わせて、「pomrie」(ポムリエ)と名付けられた。今回は筆者の家庭をアトリエにして、子供たちとpomrieでオリジナルスタンプを作ってみた。

pomrieの本体サイズはW123×D82×H59.5mm、重量は約305g、まさに手のひらサイズ。Wi-Fi/USBモデル「STC-W10」の対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8、Mac OS X 10.9、Android 2.3.3以降、iOS 6.0以降だ(それぞれ専用アプリを用意)

子供たちの食いつきばっちり

小学生が2人と3才が1人。pomrieの箱を開けるときから大騒ぎだ

まず開梱すると、pomrieのコンパクトさに驚いたが、子供たちは「スタンプを作る」のフレーズだけで本能的に食いついた。理屈抜きで楽しそうと察知したようだ。pomrieは玩具ではないのだが、シンプルで分かりやすい構造、自分で好きなスタンプが作れるという言わば魔法の箱は、子供の目線では玩具とさして変わらないのかもしれない。

「よくできました」オリジナルスタンプの作成

3才の末っ子は「恐竜、恐竜!」と連呼しながら、図鑑を手に目ぼしい恐竜を指さした。スタンプ作成のリクエストを力強く挙げ続ける…。

手書きで仕上げた「トリケラトプス恐竜スタンプ」

そこでまず「よくできました」オリジナルスタンプを作成することに。スタンプを通して「躾」ができるかもと、親っぽい下心が頭をもたげる。例えば、歯磨きをちゃんとすれば、末っ子の好きな「トリケラトプス恐竜スタンプ」を押してあげよう。それを繰り返し、やがて毎日の習慣になっていくはずだ(甘いでしょうか…)。

スタンプのサイズは、カレンダーの空欄に収まる30mm×30mmをセレクト。イラストレーターの妻が、手書きでイラストを仕上げた。手書きイラストを写真に撮って、pomrieの付属ソフトでスタンプデータに。これを製版すれば印面のできあがり。あっという間だ。

詳しい作り方は、別記事『オリジナルスタンプで作る私だけのアイテムを - 夢が広がるカシオ「pomrie」の世界』をご覧いただくとして、恐竜スタンプを作った流れを簡単に紹介しよう。

(1) pomrieに付属するスタンプ作成ソフトウェア(Windows版)のガイダンスメニュー

(2) 自分のイラスト、子供やペットの写真なども手軽にスタンプ化できる。対応画像形式はJPG、BMP、PNG

(3) 画像をスタンプのサイズに当てはめる

(4) エフェクト処理はリアル調やコミック調など多数ある

(5) インクを乗せたイメージを確認

(6) 製版する

(7) 本体のサーマルヘッドで加熱し、インクが染みこむ部分とそうでない部分を形成

(8) 台紙からスタンプを取り出せば、印面が完成「やった! できあがり!」

(9) 「おまたせ~」スタンプベース(土台)に印面をセットし、インクを染み込ませる。1つのスタンプで複数の色が使える

(10) 何度か試し押しをして、余分なインクを取り除く。「さあ、できたぞ! 思う存分押してみて!」

(11) カレンダーに押せるサイズで、トリケラトプスの「よくできました」スタンプが完成。これから毎日、ちゃんと歯磨きできますように!

以上、「よくできました」スタンプが完成! 最初はゆっくりとスタンプを押す末っ子であったが、押す~絵が出るという一連の作業が楽しいらしく、延々と続いた。笑顔も止まらず、「もっと、恐竜さん押す~」。pomrieで作ったスタンプは、インクを1回染み込ませると約50回のスタンプが可能だ。今日は特別。最初に染み込ませたインクが薄くなるまで、好きなだけスタンプしていいぞ(だが息子よ、壁や廊下にスタンプしちゃダメだからね)。あとは、このスタンプをご褒美に、毎日きちんと歯磨きを続けてほしい(後日談だが、カレンダーのスタンプ印は、不在がちの私に、その日の歯磨きをしたというメッセージにもなった)。

さあ、簡単なステップでスタンプが作ることが分かったので、次は小学生の子供たちが登場。デザインから制作まで自由な発想で、オリジナルTシャツにチャレンジする。