「頭ポンポン」で喜ぶ女子が多い理由とは……

異性の言動で、心がときめくことがあります。いわゆる、「胸キュン」とか「萌え死」などと呼ばれる状態でしょうか。ですが、その言動はいろいろありますよね。マイナビニュース調査によれば、「ミスして落ち込んでいたら、先輩が『誰にでもあるから、あったかいものでも飲んで気持ち切り替えて』と言ってホットコーヒーをくれた」というような優しさを感じるような言動、「付き合うのを承諾した時に『守るものができた』と言われた」というような男らしさを感じる言動など様々です。

そして中には、「へこんでいた時に頭をポンポンとされてきゅんとした」というようなスキンシップもあるようです。確かに一般的に「頭をポンポン」というのは、女子が男子に甘えるシチュエーションなんかで見られますよね。ですが、どうしてこれで女子は、男子に萌えたりうれしかったりするのでしょうか。そこには、非言語的コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)の秘密が隠されています。

コミュニケーションの多くは"非言語"

私たちは日々の生活の中で、他者とコミュニケーションをとっています。その方法として言葉を介するコミュニケーションである「会話」が真っ先に思い浮かびます。ですが、実際にはもっと多くの手段で、私たちは他者とコミュニケーションをとっています。その多くが言葉ではない非言語的コミュニケーションです。わかりやすいところでいえば、身振り手振りのジェスチャー。他には視線、ファッションや化粧などの外見などもそうです。他者と座る状況であれば、その座席の位置や距離もそうですし、この「頭をポンポン」という身体的な接触もコミュニケーションの方法になります。

よく人は、いいたいことは言葉(言語的コミュニーション)にしないと伝わらないといいます。実は、言葉にしないと伝わらないわけではないのですが、非言語的コミュニケーションでは言葉にしない分、伝える側の意図と受け取る側の解釈がずれて誤解を招くということが起こりえます。では、非言語的コミュニケーションはよくないのかというと、言語的コミュニケーションより優れているところもあります。それは、感情を伝えるということ。例えば、怒っているときに「怒っている」というよりも、机を蹴っ飛ばしたりするほうが怒っている感情が伝わりやすいですよね。

その意味でいえば、「頭をポンポン」という行動には、相手を愛おしく思う感情、かわいいがっている感情といういわば他者への好意の意味が存在しています。嫌いな相手に対して、「頭をポンポン」とはしませんからね。「頭をポンポン」で、女子が男子に萌えたりうれしいと思ったりするのは、その行動に相手への好意の意味が存在し、それが効果的に伝わっているからではないでしょうか。

※画像は本文と関係ありません。