• 通話中に3Gエリアへ移動すると……

NTTドコモのVoLTEサービスは、同社のVoLTE対応端末同士がLTE圏内(Xiエリア内)に位置することが通話の条件となる。だから通話中に一方がXiエリア外へ移動すると、VoLTEでの通話から3Gの回線交換通話へと自動的に切り替わる。そのとき通話状態は維持されるが、一瞬音声が聞こえなくなる可能性はある。なお、3Gエリアから再びXiエリアへ戻ってもVoLTEに復帰することはなく、3Gの回線交換通話がそのまま継続される。

  • 発着信は確実に高速化される

VoLTE対応端末は、電源オンのあと間もなくVoLTE用のAPN(Access Point Name)へ接続を開始する。3Gネットワークへ切替える必要がないため、従来より短時間での発着信が可能になる。従来の3G回線交換通話での発着信には6~8秒ほどかかっていたが、VoLTEでは2~3秒という速さだ。

ただし、2~3秒という速さはVoLTE対応端末間での話。VoLTE対応端末から従来の3Gの回線交換型端末へ発信した場合は、着信側が呼び出しを受けるまでのスピードはこれまでと変わらない(発信側の呼び出し開始までの時間は短縮される)。

  • VoLTE対応端末を買えばすぐ使える?

NTTドコモのVoLTEサービスは、6月下旬のサービス開始当初は6機種(2014夏モデルのスマートフォン4機種、タブレット2機種)で展開される。そのうち一部の端末はすでに発売開始されているが、購入後ただちにVoLTEサービスを利用できるわけではなく、6月下旬以降(タブレットは7月以降)順次実施されるソフトウェアアップデートにより対応される予定だ。

  • 電話番号は? 緊急通報も利用できる?

VoLTEは従来の音声通話を置きかえうる技術体系であり、これまでの電話番号(090/080/070)を引き継ぐことができる。緊急通報(110/118/119番)にも対応するため、非常時でも利用可能だ。なお、固定電話や携帯電話との通話はもちろん、番号の通知/非通知といった機能も利用できる。