同棲すると、彼の存在は日常と化してしまう!?

最近は、同棲するカップルも増えています。結婚前に暮らすことで、相手の悪い部分を知った上の見極めができたり、経済的なメリットがあったり……といった理由以外に、純粋に「好きな人とずっと一緒にいたいから」という理由もあることでしょう。そして、「同棲するといずれは結婚できる」と考える人も多いのですが、実は結婚に至らない同棲カップルも多いのです。今回は、同棲しても結婚につながらない理由を考えましょう。

終わることが簡単にできるから

同棲をしても、別れるのは簡単です。どちらが出ていくか、2人の家財道具はどうするのかといった問題があり、同棲をしていないカップルに比べれば話し合う項目は多くなりますが、離婚に比べればたいしたことではありません。

なので、同棲をして、相手の悪いところが露呈し、その結果「この人、結婚に向いてないわ」と別れる……。これではいつまでたっても結婚相手は見つからないのではないでしょうか(短所の内容にもよりますが)。

結婚前に相手の嫌な部分を把握しておくのはとてもいいことだと思います。しかし逆を言えば、悪い面がない! という人はいません。相手の嫌な部分を知った上で、どう乗り越えて2人の関係を構築していくかが大切になってきます。

結婚したい気持ちが薄れる

これは、特に男性側に多いのですが、極端なことを言えば結婚とは紙に名前と判を押して、法的に認められているというだけ。同棲をするうちに、「一緒に暮らしてるし、それで良いんじゃない? 」と考え、結婚を重要視しません。

もっと言えば、結婚となると相手の両親にあいさつをして、親戚付き合いも出てきます。しかし、同棲であればそんな面倒なことはありません。結婚一歩手前の状態でストップさせてしまう男性の気持ちも、わからなくはありません。人はできるだけ面倒は避けたいと思うものですものね。

同棲から結婚に至らないカップルの多くは、同棲する期間が長いです。結婚に対して漠然とした気持ちしかなくても、将来結婚を考えて同棲するというのであれば、2人でゴールを決めて同棲することで、けじめがつけられます。

「彼」が日常化

同棲をしないで交際することの最大のメリットは、「2人でいることが、非日常である」という点ではないでしょうか。2人で会ってデートして、それで別れを惜しみつつもそれぞれの家に帰る。そして、また次の日から当たり前の生活を送り、週末のデートを楽しみにする。

同棲をしていないと、普段の生活と彼とのデートは切り離されていますが、同棲をすることで彼がいることが日常になってしまいます。

それをきちんと理解した上で同棲をしないといけません。同棲するということは、彼と言う存在が日常になることを忘れないでください。

同棲は、交際以上結婚未満です。だからこそ、別々に暮らすカップルよりもたくさんのことを理解し、協力しあうこともできます。しかし、結婚を考えるときになかなかその一歩が踏み出せず、ズルズルいってしまうカップルも少なくないのも事実です。

「ただ一緒にいたいから」ではなく、同棲するのは結婚に向けた準備の1つとしてお互いが認識していくことも、同棲から結婚につなげるポイントではないでしょうか。

著者プロフィール

片瀬萩乃
恋愛作家
常に相談者の立場に立った前向きなコメントに「恋愛の楽しさを思い出した! 」「自分の気持ちに自信が持てた! 」と多くの女性からアツい支持を得ている。著書に、シリーズ合計20万部突破した『モテ本! 』『モテ本! ハイパー』『モテ本ビジュアル強化BOOK』(以上、大和書房)、『終わらない恋をするための恋愛のルール』『喜ばせハンドブック』(以上、中経出版)、『永遠に彼が夢中になる恋愛のルール』(二見書房)、新刊に『しあわせのはじまりは、ときめきから』(学研)がある。 オフィシャルサイト「恋結‐コイムスビ‐」、オフィシャルブログ「today+」も展開中。

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