就職情報サイトの米CareerBuilderが、採用担当が明かす忘れられない面接エピソードを公開している。「面接中にiPodをずっと聴いていた」「ハグを求めてきた」など、ちょっと信じられないような実話が並んでいる。

この調査は2013年11月?12月、米国の採用担当や人事担当者約2200人を相手に面接について聞いたものだ。早速、採用担当が挙げた忘れられないミスを見てみよう。

どの業種に応募したのかは分からないが「スタートレックの役を演じた」という話がある一方、「自分は自分自身のヒーローだ」と悦に入った人もいたようだ。

信じられないような話としては、面接官が"感心させるようなことを"と求めると面接官の手元にあった新聞に火を付けたという回答があった。

さながらコメディ番組のような話だが、これだけではない。「応募者が"バリウムを飲み過ぎて"と言いながら、この面接では自分の個性をきちんと表現できないとこぼした」という話も出てきた。「自分の写真アルバムを持ってきた」という人もいれば、歯科保険の話しになったときに差し歯を外してみせた人もいたそうだ。

マナー違反としては、「面接中に自社と競合する他社からかかってきた電話に応じた」「面接中にFacebookをチェックしていた」「iPodのヘッドフォンをずっと付けていた」「こっそり面接を録音しようとした」などが並ぶ。

「ハグを求めてきた」「"面接の後にジョギングするから"と、ジョギング姿で登場した」という話も見られる。映画のような話としては、「車でやってきた応募者が自社の建物に衝突した」というものや、「(面接中に)受付嬢の名前と電話番号を知りたがった」という話も。

面接官ともなれば何人もの人を見ている。だからだろう。調査によると、「最初の5分で探している任務にフィットするかしないかが分かる」という面接官は49%、15分で判断できるという面接担当は87%に達した。最初の15分がきわめて大事、といえそうだ。

では、面接官が共通して挙げるNGは何だろうか?

最多の55%が挙げたのが「無関心にみえる」で、「偉そうにしている」が53%となっている。自分に自信を持っていても傲慢な態度は良くないと言える。「服装が場にあっていない」も多く、53%が挙げている。

態度に関する回答も多く、「現在や過去の職場についてネガティブな発言をする」は50%。もってのほかだが、「面接中に携帯電話を操作したり電話に応じる」(49%)も挙がっている。

自分をアピールしようと自分のことや私生活について話しすぎるのも良くないと20%が回答しているほか、面接官に私的な質問をする人も17%いた。会話を弾ませるつもりが、逆効果にならないようにしたい。米国の例であるため、日本人に全て当てはまるわけではないが、気を付けたいものだ。