毎年悩まされる確定申告。経営者にとって、避けられないと思いつつも多大な労力が必要になるからやっかいだ。しかし、青色申告ソフトを効果的に導入することによって、意外と簡単に作業が終わることを知らない人も結構多い。

ここでは、人気ソフト「やよいの青色申告14」を使って、その手軽さを実感していただきたいと思う。

個人事業主や小規模企業経営者こそ、青色申告ソフトを使う意義がある

自分が社長であり、働く社員も兼ねるのが、個人事業主をはじめとした小規模企業経営者の現実。毎日押し寄せる山のような仕事を抱えつつ、経営に悩んだり、締め切りや納品に追われたりと、激務が連日続くのが通常だ。

そんな中、毎日経理処理をしているというマメな人は、さすがにそれほど多くはない。週に一度、月に一度でも領収書などをまとめられれば良いほうで、数カ月単位、中には1年に一度だけやる、なんていう人も決して珍しくはない。

「やよいの青色申告14」。直販価格で1万1,550円だ

筆者は、マメに帳簿を付けている暇が無い、帳簿を付けるのは年に一度で済ませたいという人ほど利用価値が高いのが青色申告ソフトだと思っている。ただ、未だに試したことがない人がたくさんいるのも事実だ。大きな理由としては、「会計の知識が無い」「難しそう」「操作を覚える時間が無い」などが挙げられるが、最近の青色申告ソフトは会計の知識がなくても使える工夫がされている。

では、実際に「やよいの青色申告14」を使って、どのような機能に注目すればよいか見ていこう

機能から見た青色申告ソフトの"使いやすさ"とは?

青色申告ソフトを使うのであれば、見た目の作りも大切だ。何がどこにあるのか分かりやすいか、よく使いそうな機能は揃っているかなど、トップビューのアイコンなどから推測できると、利用しやすそうなものも直感的に分かるはずだ。

また、毎日発生する仕訳管理や銀行口座管理の使いやすさもポイントになる。この機能の使い勝手の良さによって入力作業に苦痛を感じるか否かが掛かってくる。特にオンラインバンクとの連携機能などが備わっていると、口座管理の手間は劇的に減る。

さらに肝心の決算書の作成についても、手順が容易だと感じられることも大切。また、分からないときはどうするかなど、ヘルプが充実していることも重要だ。こうした青色申告ソフトのチェックポイントを押さえつつ、「やよいの青色申告14」の特長を見ていこう。

<<トップ画面>>

下図が「やよいの青色申告14」のトップ画面だ。さまざまな機能でユーザーをサポートする「サポート・サービス」にもアクセスしやすいので、分からないことがあってもすぐにFAQなどから検索できるように工夫されている印象だ。

「やよいの青色申告14」のトップ画面

「トップ画面」のサポート・サービス

<<初期設定>>

「やよいの青色申告14」の初期設定はウィザードに従って入力していく方法なので、迷うことはない。また、テンプレートを使うことで初期設定を簡略化することも可能だ。データは弥生のWeb上に豊富にある。

初期設定のウィザード

テンプレートデータは弥生のWeb上に豊富にあるので、任意のものを選ぼう

<<日々の入力>>

毎日発生する売上や支払いなどの日常の経理は、ナビゲーターにある「取引」から「簡単取引入力」を選択して、画面の案内に従って入力するだけなので簡単だ。「取引タイプ」や「取引名」は分かりやすく書かれているので会計の知識が無くても、戸惑うこともないだろう。

日常の経理は、ナビゲーターにある「取引」から「簡単取引入力」を選択

<<消費税の税率>>

費税率の引き上げが間近な現在、気になるのは消費税率への対応だ。「やよいの青色申告14」なら、基本的に自動で日付に合わせて対応してくれるが、心配な人は直接設定することも可能だ。

消費税も自動で日付に合わせて対応してくれる

<<オンラインバンク連携>>

青色申告ソフトでは、銀行口座管理の使いやすさもポイントになる。特にオンラインバンクとの連携機能が備わっていると、口座管理の手間は劇的に減るので、金融機関の対応はソフトウェア選択の大きな指標となるだろう。

「やよいの青色申告14」は、みずほ、三井住友銀行、三菱東京UFJ、りそななどの都市銀行のほか、ゆうちょ銀行にも対応するなど、大手銀行に強く、対応銀行は53行と他の青色申告ソフトに比べ対応する銀行が多い。「MoneyLook for 弥生」というお金管理の専用ツールと連携しているため、オンラインバンクとの連携力は高い。大変心強い仕様だが、仕事で使っている銀行が対応しているかは事前にチェックしておく必要はある。

銀行明細の取り込み

<<決算>>

「やよいの青色申告14」は基本的にヘルプ機能を見ながら作業を進めていく形なので、ヘルプの読みやすさが特徴。また、操作画面でビジュアルを使っているので、本物の申告書そのままの画面で直感的な感覚で操作できる。もちろん、書式の印刷にも対応している。

本物の申告書そのままの画面で直感的な感覚で操作できる

作成した「確定申告書 B」

青色申告ソフトを身近にしてくれる「やよいの青色申告14」

こうして、一連の経理の流れに合わせて機能を見ていくと、いかに簡単に入力処理(=帳簿作成)が完了していくかがイメージしやすいはず。いままで領収書の束や通帳とにらめっこしつつ、手書きで数字を書き込んでいくのとは、手間も時間も大きく違うことがお分かりいただけると思う。

青色申告ソフトは使ってみないとその良さは実感できない。その点、初心者にもやさしい「やよいの青色申告14」は、今まで導入を悩んでいた人はもちろん、一度挫折を味わった人にもぴったりだ。また、白色申告に記帳義務が発生することが決定した今、青色申告へ乗り換えることを検討している人も多いはずで、そうした乗り換え用途にも最適といえる。

仕事を続けていれば、毎年必ず訪れる確定申告をさらりとやっつけるため、今年こそはぜひ青色申告ソフトを活用していただきたい。