NTTドコモは1月24日、東日本における同社のネットワーク全体を監視・制御・技術支援しているドコモネットワークオペレーションセンター(NTTドコモ品川ビル)にて、ネットワークの取り組みを紹介した。また、施設内の見学ツアーも合わせて開催した。本稿でその模様をお伝えする。
説明会の冒頭、NTTドコモ 執行役員サービス運営部長の丸山洋次氏が登壇。「ネットワークの安定的運用への取り組み ~ドコモの使命を果たすために」と題して、同社の取り組みについて説明した。NTTドコモでは「24時間365日の監視・措置」「ネットワークの信頼性向上」「大規模災害への備え」を通じて、ユーザーへ「Strong.」なネットワークを提供していきたい考えだ。
24時間365日の監視・措置
NTTドコモのネットワークはFOMA基地局・Xi基地局などの「アクセス系装置」、IPルータ網などの「リンク系装置」、音声交換機・Xiパケット交換機などの「ノード系装置」から構成されており、装置の総数は約26万におよぶ。これらを遠隔監視・措置しているのが、NWOPC(ネットワークオペレーションセンター)である。NWOPCは東京(ドコモ品川ビル)と大阪(ドコモ南港ビル)にあり、この2拠点で日本全国のネットワークをカバーしている。東京には約200名、大阪には約100名のスタッフが配置されているという。
NWOPCはアクセス・リンク・ノードの専門技術者によるチームで構成される。装置からのアラームによりネットワークの故障、トラフィックの異常を発見した際には、遠隔措置で回復させるか、現地への故障手配を行うことで対応している。丸山氏によれば「99%以上の異常は、遠隔措置で対処が可能」とのことだった。