起業でTwitterを展開する場合、どうしても気になるのがフォロワーの数だ。だが、一気にフォロワーが増える"劇薬"的な対策を用いるだけでは長続きしない。質の高いフォロワーの数を少しずつ増やしていくのが理想だろう。

TNWの記事「倫理的にTwitterのフォロワーを増やす9つの方法(原題:9 Ways to Get More Twitter Followers(Ethically))」が参考になるかもしれない。

なぜ特定の企業やブランドをフォローするのかを聞いたところ、最大の理由は「割引やプロモーション」で、94%がこれを挙げた。「無料のもの」を期待してフォローするユーザーも88%。ソーシャルメディア戦略を考える上でこれらの動機を理解する必要がある。

だが、持続する関係を持ちたいのなら割引やプロモーションだけでは不十分。単にフォロワーを増やすよりも、自分がリーチしたい人にリーチすること、ソーシャルメディア上での関係を構築していくことに主眼を置いて、対策を考えるべきだと記事はアドバイスする。

具体的なポイントは、「コンテンツ」や「エンゲージ」「メリット」の3つだという。その上で、いくつかの方法を紹介しているので見てみよう。

価値のあるコンテンツを作成する

フォローしたい、広めたいと思わせるコンテンツが第一歩だそうだ。短いメッセージに何をつめるのかはもちろんだが、共有のパワーもあなどってはいけないという。

Twitterはどんどんと新しいツイートが更新されていくメディアで、ユーザーは常時チェックしているわけではない。投稿を分散してくれる「Buffer」などのツールを活用してはいかがだろう。BufferはFacebookにも投稿できるので、FacebookとTwitterの両方に投稿する場合は作業負担を軽減できる。

コメントする

特定のニュースやトレンドをフォロワーとの対話のきっかけに活用しよう。自社の製品やサービスに関係あるトピックや、ユーザーが関心を持つようなトピックを取り上げて対話を開始したい。

ハッシュタグを活用して、同じ関心をもつTwitterユーザーとつながり、質のある会話のキャッチボールができれば、自然とフォロワーが増えるはずだ。

リツイート

対話を深めるもう1つの方法が、リツイートだ。「TweetDeck」のようなTwitter管理ダッシュボードを利用して、関連性が高いコンテンツや業界のオピニオンリーダーからの一言をリツイートしよう。これら専門家の発言をリツイートして共有することで、あなたのブランド価値や信頼性もアップするはずだ。

リツイートの促進

共有したくなるような良質のコンテンツを準備できるようになり、フォロワーがじわじわと増えてきたら、次はフォロワーに対してリツイートを促進しよう。

ストレートに、リツイートを呼びかけてもいいだろう。良い、面白い、ためになると思うことは広げたいと思うはず。成功例が非営利のアメリカ赤十字だ。同団体は「#PerfectGift」としてキャンペーンを展開し、あっという間に寄付が目標額に達したという。

独占コンテンツ

Twitter上でしか得られない情報や割引を提供して、フォローするユーザーにメリットを提供してはいかがだろうか。クーポンを提供したり、リツイートの促進につなげるもよし。

冒頭に書いたように、ユーザーが企業やブランドをフォローする最大の理由は割引やプロモーションなのだ。定期的にメリットを実感させるように運営しよう。

カウントダウン

新製品やサービスをローンチするという場合、人々の注意を喚起する方法としてカウントダウンがある。披露する日時を設定し、それに合わせて「あと1日」というようにツイートをこまめに行う。できればWebサイトとも連動させたい。