2014年にはパリとスペインの2カ国での開催も決定している「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」が、11月23日により東京・上野の森美術館にて開幕した。

「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」は、11月23日から12月23日まで上野の森美術館で開催

この展示は、最終章の上映がファンの間で待たれている劇場版アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』をモチーフに現代の刀工たちが制作した刀剣を展示しており、2012年12年の三河武士のやかた家康館から始まり、全国各地で行われた巡回展。今回の東京開催では、これまでの巡回展で展示の刀剣類に加え、『ヱヴァンゲリヲン』シリーズでメカニックデザインを担当する山下いくと氏が考案した薙刀「刀野薙-NATAYANAGI-」の製作途中のものがお披露目された。

当初の予定では、完成した作品を展示しようという計画だったが、山下と同作品を制作する刀工の宮入小左衛門行平のこだわりの結果、製作期間が長くなってしまい、今回の展示では製作途中のものの展示となったという。同作品の制作は継続して行われており、今後の巡回展の中で完成品がお披露目される予定。展示会場では、コラボレーションで生まれた作品以外にも、初めて日本刀に触れるという人のための製作過程や分類などの解説コーナーもあった。

会場に入ると初号機が出迎えてくれる

コラボ作品の展示スペースでは、作品が生み出されるまでの製作過程を記録したダイジェスト映像の上映も行われている。また、会場の主要な展示物を解説する音声ガイド(有料)では、同シリーズで葛城ミサト役を演じる三石琴乃がナレーションを担当している。

展示は、日本刀の基礎知識の解説コーナーから始まる

実際に日本刀を持ち、その重さ身を持って体験できるコーナーも

川崎晶平作「カウンターソード」

「カウンターソード」のデザインラフ

全長144.2cmの大太刀「ビゼンオサフネ」松葉國正作

初号機を彷彿とさせる金工作家 佐故龍平による面頬「覚醒烈勢面」

式波・アスカ・ラングレーの透かし彫りで話題を集めた「弐号機仕様 短刀<式波・プラグスーツ>」

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