現代社会においてストレスと無縁の人はなかなかいないだろう。上司、同僚、あるいは通勤電車でたまたま隣になった人、ほかにも人だけではなく、渋滞やATMの長い列などあらゆるものがストレスの原因になりうる。だが、発想の転換を図ることで、ストレスが違って見えるとDummies.comが分析している。そう、自分の気持ち次第でストレスフリーが可能…かもしれないのだ。

Dummiesの記事「信じられないかもしれないが、ほとんどのストレスが自分の中で作られている(原題:Believe It or Not, Most of Your Stress Is Self-Created」では、ストレスを感じるときの心理を分析している。

私たちは通常、"何かが"ストレスを引き起こしたと感じる。その次に、その"何か"がストレス源と感じる。だが多くの場合、物事は別の角度からみることができる。ストレス源と思っているものを別の角度からみるとどうなるのか?

初めに、状況やイベントをもたらしている"原因"となるものがあるとする。原因についてのあなたの考えや意識、あるいは思い込みがそのあとに続く。その結果として、"ストレス"を感じるというのが一連の流れになる。

つまり、私たちの頭の中では、状況やイベントから、それに対する自分の考え、更にストレス、ストレス・ゼロと進んだ後に、「ストレスを感じる」という実感に至るわけだ。

実際の体験に当てはめる

例えば、初めに隣人が大きな音で音楽を聞いていてうるさいという原因があり、"なんで他人の事を考えられないんだ!"という考えにいたる。そして最後に立腹や激怒することになるわけだ。

これは、仕事上のストレスにも当てはめることができる。いつも営業成績のことばかり言う上司がストレスになっているのなら、最初に「上司が営業成績のことばかり言う」という原因がある。そして「目標未達だし、どうしよう」とか「先週も言われた」という考えに続き、最終的に苦手や緊張、プレッシャーという感情を抱くことになる。

ストレスを感じるまでの道筋が明確になったのであれば、ストレス対策は立てやすいはずだ。原因は自分ではコントロールできないが、考え方や最後に抱く感情は自分で何とかできる。状況に対するあなたの見方を変えられれば、ストレスやネガティブな感情につながらないよう回避することも不可能ではない。

いかがだろう?いまストレスに感じているものがあるなら、さっそくそれぞれの流れを分析してみよう。きっと何らかの対策が立てられるはずだ。