9月7日~8日の2日間にわたって京都・みやこめっせで開催された「京都国際マンガ・アニメフェア2013」(通称:京まふ)では、さまざな同日開催イベントが行われた。その中で京都コンピュータ学院京都駅前校で行われた『カードキャプターさくら』上映会と、CLAMP原画展の模様をお伝えしよう。

『劇場版カードキャプターさくら』上映会

右から岩男潤子、くまいもとこ、丹下桜

京都コンピュータ学院京都駅前校では、『カードキャプターさくら』や『X』などさまざまな作品で知られる人気漫画家集団CLAMPに関連したイベントを「京まふ2013」に合わせて開催。9月8日には『魔法騎士レイアース』『カードキャプターさくら』のダブル上映会を実施した。CLAMP史に残る懐かしの名作を上映するだけでなく、豪華出演キャストやアーティストを招いてのトークイベントも行うというぜいたくな内容で、『カードキャプターさくら』上映会には木之本桜役の丹下桜、李小狼役のくまいもとこ、大道寺知世役の岩男潤子がトークゲストとして登場した。

1999年公開の『劇場版カードキャプターさくら』上映後、大きな拍手の中、ゲストの3人が登場。久々に『カードキャプターさくら』のイベントで集まったという3人だが、なんと丹下とくまいは、会ってしっかり話したのは劇場版第2作のアフレコ以来だという。

劇場版第2作のアフレコ以来に顔を合わせた丹下、くまいの2人、最後の告白シーン以来ということもあり、その雰囲気は初めて恋人とデートをしたかのような甘いものに。そんな2人のやりとりをニコニコと岩男が眺めているのは、劇中のキャラクターたちの関係そのもののようだった。また、当時の他のキャストたちとの思い出として、岩男から、アフレコで喉を痛めてしまった際に、林原めぐみから優しくアドバイスをしてもらったというエピソードを披露。その際に岩男は、林原の言葉にとても感動したという。

トークは3人の京都にまつわる思い出や、アフレコ直前の食事習慣など多岐にわたり大盛況。京都で食べたものについてのトークでは、当日食べた雑炊(ウナギの雑炊)のおいしさをうれしそうに語っていたくまいだったが、自分以外の登壇者(司会含む)全員がCLAMPに京都で食事をご馳走になった経験があることを知ると、がっくりと肩を落とし会場の笑いを誘う一幕も。本番中にCLAMPからメールが届いたり、丹下が名台詞を披露したりと盛りだくさんの内容で、ファンにはこれ以上ないイベントとなっていた。

最後のあいさつで、丹下は10年たっても変わらぬ『カードキャプターさくら』という作品への思いを込めた挨拶でステージを締めくくった。

CLAMP原画展

また京都コンピュータ学院では、9月6日~8日にかけてCLAMP原画展を開催。デビュー以来24年間で描いてきた作品から、珠玉の原画の数々を展示。はっと目を引く『魔法騎士レイアース』の大型の原画や、時期による作風の変化を感じさせる『エンジェリックレイヤー』、デジタル作画で制作した『GATE 7』など、CLAMPの足跡をたどれる展示内容となっている。原画以外にもドラマ版『xxxHOLiC』の衣装など貴重な展示もあり、会場には熱心なファンたちが詰めかけていた。

原画展の一階フロアは物販コーナーとなっており、「京まふ」限定のCLAMPパッケージ八つ橋や油取り紙、原画展会場限定のパンフレットやポストカードなどの貴重なアイテムも販売されていた。