これから訪れる変化

この秋、iPhoneにも変化が訪れる。iOS 7では、iPhone登場以来初めてデザインを大きく変化させることが2013年6月のWWDC2013でアナウンスされた。アプリのデザイン手法の変更は、多くのアプリが対応に迫られるだけでなく、新たなアプリも登場することになり、アプリ市場は活発に変化することになるだろう。

また、同時に新しいiPhoneも登場するとみられている。ライバルのスマートフォンに押し込まれている状況を見ているため、これまでのiPhoneの良さを生かしながら、電波や電池といった基本性能面、新しいセンサーなど使い勝手やアプリからの活用を広げるハードウエアの進化も伴うだろう。

これらは発売直後のハードウエアの進化への反応だけでなく、アプリによって、より長期間にわたる進化の可能性を作ることにもなり、iPhoneに備わる強さをより顕著にすると見ている。日本や中国のように、その国最大の携帯電話会社での取り扱いにも注目されるが、よりユーザーが集まることは、端末のシェア以上に、ソフトウエアによる進化を加速させるだろう。

ケータイがソフトウエアで進化する時代は続くと見ている筆者は、引き続き、その中心にiPhoneがあり、これを使い続けていこうと考えている。もし変化が訪れるとしたら、何らかの全く違うハードウエアの登場にスマートフォンが脅かされる時になるだろう。