ネオマーケティングは8月29日、47都道府県別で携帯電話サービスを提供する各通信事業者のつながりやすさ満足度をテーマにした調査結果を発表した。満足度が高かった県を通信事業者別にまとめると、NTTドコモが26県、KDDI(au)が18県、ソフトバンクモバイルが2県、引き分けが1県だった。

同調査は、各都道府県の20歳~59歳の男女(各キャリア30人)、計4230人を対象にWebアンケート方式で実施したもの。調査は8月15日から21日の7日間。

調査ではまず、自身が主に利用している携帯電話の通信事業者の「通話・通信品質・エリア」に満足しているか聞き、「満足している」または「やや満足している」と回答した通信事業者をまとめた。結果は前述の通り、NTTドコモが26県、auが18県、ソフトバンクが2県。残りの1県、愛媛県のみドコモとauが同率1位だった。各県における通信事業者の満足度は「つながりやすさは2強1弱」(同調査)という結果となった。

※集計方法注:同率の場合は、「満足している」の数値で判定

満足度1位獲得県の分布。つながりやすさは2強1弱となった

ドコモは北海道、宮城県、静岡県、福岡県などで1位となっており、同調査では「偏りなく全国で1位を獲得した」と評価している。一方、auは東京都、神奈川県、愛知県、広島県などで1位を獲得。こちらは「関東、北陸での強さが目立っている」としている。都道府県別に満足度を見ると、「沖縄県」「北海道」「愛媛県」と本州以外の地域が上位となった。満足度が一番低かったのは「東京都」で、続いて「宮崎県」「岩手県」という結果だった。

順位
ベスト3
ワースト3
第1位
沖縄県 (72.2%)
東京都 (47.8%)
第2位
北海道、愛媛県 (71.1%)
宮崎県 (48.9%)
第3位
石川県、長野県、徳島県 (67.8%)
岩手県 (50.0%)

続いて、自身が利用する携帯電話に関して、どういう時に不満に感じるか聞いたところ、最も多かったのが「インターネットの速度が遅く、なかなかページが開かない」だった。続いて、「インターネットにつながりにくい」「他の携帯電話の通信事業者がつながっている場所でつながらない」「地下やビルの屋内でつながらない」「旅行先や地方などでつながらない」という結果となった。

上位2つに関しては、各事業者に大きな差は出なかったが、3位の「他の携帯電話の通信事業者がつながっている場所でつながらない」は次のような傾向が見られた。「よく感じる」または「たまに感じる」と回答した割合が、ドコモは10.0%、auは15.3%だったのに対し、ソフトバンクは38.7%と2倍以上の差がついた。また、事業者別に不満点の獲得県数を見ると、ドコモとauは、各不満点で県数が拮抗。一方、ソフトバンクは、地下や地方など、つながらない場所に関する項目に多くの票が集まった。

※集計方法注:同率の場合は、「よく感じる」の数値で判定

NTTドコモ KDDI(au) ソフトバンクモバイル 引き分け
1位 インターネットの速度が遅く、なかなかページが開かない 11県 13県 21県 2県
2位 インターネットにつながりにくい 10県 9県 26県 2県
3位 他の携帯電話の通信事業者(キャリア)がつながっている場所でつながらない 1県 0県 46県 0県
4位 地下やビルの屋内でつながらない 4県 2県 38県 3県
5位 旅行先や地方などでつながらない 1県 0県 45県 1県