ソフトバンクは30日、都内で記者会見を開き第1四半期(2013年度4-6月)決算を公表した。それによると営業利益は8期連続となる最高益で、純利益は2,383億円に上った。ソフトバンクグループ代表の孫正義氏が登壇し、説明を行った。

ソフトバンクが第1四半期決算を公表した。写真は登壇し説明を行う孫正義ソフトバンクグループ代表

営業利益でNTTドコモ追い抜く

売上高は過去最高となる8,811億円(前年同期比+21%)で、EBITDAは10期連続最高益となる3,452億円(前年同期比+23%)、営業利益は3,910億円(前年同期比+92%)だった。純利益は前年同期の水準の2.3倍となる2,383億円。

登壇する孫正義社長(写真左)。売上高は過去最高の8,811億円

営業利益ではNTTドコモ(2,475億円)を逆転した

純利益は過去最高の2,383億円(写真左)

契約者数でもNTTドコモを超える

純増数は81万件で、4期連続で過去最高を記録。ソフトバンクグループのイー・モバイル、ウィルコムを加えると95万件となり、同期のNTTドコモ(9万件)、KDDI(au)(67万件)をはるかに凌ぐ数となった。ソフトバンクグループの国内累計契約者数は4,283万。これに米Sprint社のユーザー数を加算すると9,804万となり、6,162万契約のNTTドコモを越える規模となる。

4期連続で過去最高の純増数を記録(写真左)。孫社長は純増数の伸びを他社と比較し、ソフトバンクが「圧倒的No.1」であるとアピールした(写真右)

ソフトバンクグループの累計契約者数は9,804万となり、NTTドコモを凌ぐ規模となった

ARPUは4,460円(写真左)で、モバイルサービス売上は28%増収となる4,804億円(写真右)

ウィルコムに関しては会社更生手続きが終結した。子会社化に伴い公正価値で再測定、2013年度第2四半期において1,038億円を利益に計上する。ウィルコムは経営がV字回復した後、現在も契約数が増え続けている。その数は2013年6月現在で549万契約となった。

ウィルコムの株式価値は、2010年12月にソフトバンクが支援を開始した当時は3億円だったが、2013年7月に1,041億円にまで上がった(写真右)