他の部屋も見てみると、やはりすべて過去のバージョン名がつけられている。こんなところにも隠れ(?)ニコニコがあったのだ! ちなみにこの後、ドワンゴの担当者が別の人を電話で呼び出していたのだが、「『夏』に来てください」とか言っていてちょっと面白かった。"夏に来て"って、今がその夏ですよ!

会議室はちゃんと会議室だ

椅子が高そう

なお、会議室の中は壁の一部がホワイトボードみたいになっていて、マーカーで自由に書いたり消したりできる。IT企業のオフィスではけっこう見かける「カラーガラス」ってやつだ。でも普通の壁との区切りが真っ白でよくわからなくて、書いて消えなかったらと思うとちょっと怖い。

ホワイトボードみたいになっている

せっかくなのでイラストを描いておいた

さあ、駆け足で見ていこう。

カフェテリア

おや、椅子が……

こちらはカフェテリア。そのうちタリーズが入るらしく、今日は特別に出張で来てもらっていた。ここではご飯などを食べることができるのだが、よく見てみると椅子のデザインがバラバラである。

なんと37脚ある椅子をすべて違うデザインでそろえたのだとか。中には手に入れるのに苦労した椅子もあったとのことだが、いやーオシャレである。もしかしてニコニコテレビちゃん型の椅子もあるかと思ったが、さすがにそれは見つからなかった。

自動販売機や

お弁当販売も

デザインへのこだわりは、他にもたくさんある。

こんな会議室も

見たことないタイプのデスク

たとえばとある会議室の一室には、デスクと椅子が一体化している物体が並んでいた。これはテーブル部分と椅子が別々に可動し、さらにデスク自体にもタイヤがついていて動くという代物だ。

路地裏スペース

メガドライブまで……懐かしい……

ここで寝ることもできる(寝ていいのかはさておき)

こちらは路地裏スペース。これといって用途が決まっていないスペースで、遊んだり、休憩したりといった自由な使い方ができる。古いゲーム機が大量に並んでいるところに、ゲーム会社としての顔を少しだけ見た気がした。

フロアをひとつ降りて、11階にはドワンゴコンテンツが入っている。ニコニコ動画関連の業務を行う部署だ。こちらも今流行りのフリーアドレス制を採用しており、好きな席で仕事をすることができるのだ。

広々として働きやすそう

高そうな椅子(そんな感想ばっかり)

ちょっと驚いたのは、移転祝いとして松竹から贈られたという「定式幕」が飾ってあったこと。歌舞伎座の大道具さんがデザインして、御用達の織物屋さんが作ったというものすごい逸品だ。最先端のIT企業でありながら、会社としてはむしろ伝統的なところと仲良くしているというのがドワンゴという会社の面白いところだと思う。

すごい迫力

最後に14階のセミナールーム。これまでに比べると驚くほど普通の部屋だけど、逆に一つだけでもこういう部屋があるとホッとする。ただし、この部屋の収容人数は108名とのことで、ドワンゴの担当者が「煩悩の数です」とポツリ。結局、最後までネタに事欠かないのはさすがである。

セミナールーム

といったところでドワンゴ新社屋巡りは終了。新たな拠点に移り、心機一転したドワンゴが、今後ニコニコ動画をどう舵取りしていくのか。まずは夏の各種イベントに期待したい。