6月7日に発売された相模屋食品の第三の刺客「ビグ・ザムとうふ」。これを実際にどうやって遊び、どうやって食べるのか? 筆者が実際に入手から組み立て、実食までをやれるだけやってみた。

PHASE1 入手編

まずは「ビグ・ザムとうふ」を売っている店を探さねばならない。狙い目は大きいスーパーだ。筆者が発見したのはこの通り、8機の「ビグ・ザムとうふ」が並び、随伴の「ザクとうふ」も多数、まるでドロス級大型空母のようだった。豆腐売り場なのにここだけ黒っぽい……威圧感はさながらガンダムに生身で立ち向かうドズル中将のようだった。ちなみに開店直後には並んでおらず夕方に売り場が出来ていたので、会社帰りの男性客に時間を合わせていたのかもしれない。

何しろ積めないので、フラットに並べるしかない。売り場面積が広いスーパーを探そう

PHASE2 パッケージ編

例えば『HGUC ジュアッグ』のパッケージと比べてもこのとおり

購入してきたキットを開封したら、まずは見て触って楽しむ。プラモやフィギュアと比べてもズッシリとくる490gはケタ違いである。脚部で自重を支えないからこその重量だ。どんぶりに置いてみたら丁度いい感じになったので、レッグパーツも置いてみるとこの通り。カラーも考慮するとこれで完成されている気もするので、コアブースターやガンダムを配置してみた。若干、サイコロガンダム的などんぶりビグ・ザムという感じもあるが、スケール感が出ていい。

パッケージ厚さも遜色ないです

意外と新鮮なパッケージ裏面

開封するとこのような状態で入っております

「作戦指令書」という名の説明書

大型メガ粒子砲、対空ミサイル、脚部スラスターの記載も。悲しいけどこれ豆腐なのよね

裏はガンプラ説明書よろしくモノクロ。「パーツは、正しい順番で組み立てましょう」

大きさ比較。こうして並べるとジオンマーク入りの「ごはん詰め詰めユニット」はかなり大きい

レッグユニットはだいたいザクとうふと同じくらい

レッグユニットを2つ揃えればより「ビグ・ザム」っぽくなるかも

PHASE3 ディスプレイ編

さて、パッケージから「ビグ・ザムとうふ」を出したら、まずは付属の「ごはん詰め詰めユニット」でジオンごはんを作る。これを土台として、その上に「ビグ・ザムとうふ」を載せるわけだが、このジオンごはんがまたでかい! 茶碗2杯ぶんぐらいのごはんが入るのだ。ボディだけで490gもある「ビグ・ザムとうふ」に約400gのごはん、足を入れると1kg超……これをひとりで完食しろというのか……。これには"ビグ・ザムはアムロとスレッガー2人で倒したでしょ? 単機特攻じゃ勝てませんよ"という設計思想が見え隠れする。もはやこれは食事ではない! ビグ・ザムとの一騎打ちだ! と、覚悟を決めたのだが……。

ここで「ビグ・ザムとうふ」まさかの爆散!!

宇宙の塵になった「ビグ・ザムとうふ」。僕は取り返しのつかないことをしてしまった……

※要注意「ビグ・ザムとうふ」とジオンごはんのドッキングは予想以上に難しいです! 気安くフィルムをはがして、「あれ? これどうやってごはんの上に置くんだ? ええい! やってみるさ」と勢いで置こうとしてはいけません! 正解はフィルムを8~9割はがしつつ、フィルムを掌で抑えながらフィルムごとごはんに載せ、その後残りのフィルムをはがして抜き取る、です。

PHASE4 デコレーション編

というわけで「ビグ・ザムとうふ」2号機を新たなジオンごはんに載せ、ようやくプロトタイプビグ・ザム丼の状態に。ここですぐに食べるのは迂闊というもの、まずは某サラダ味の棒状の菓子で拡散メガ粒子砲を再現。さらに10円の棒のお菓子で大型メガ粒子砲を発射。これはもう、食卓の主役というよりラスボスである。ここにきゅうりのアンテナを付けて、レッグパーツを置けば完成……だけど。

慎重な操作でジオンごはんとドッキング。失敗しただけにこの瞬間が一番感動した

こうすればあっという間に連邦軍を叩いている感じにはなるが、何分色味が足りない。相模屋食品で実施していた「ズゴックとうふ」コンテストのクオリティの高さを改めて知る……

PHASE5 実食編

さて、いよいよこの総重量1kgを超えるビグ・ザム丼を食べるわけだが、ビグ・ザム丼は大きめのスプーンかれんげを使ってごはんと豆腐を同時に、ケーキを切り取るように食べていくと美しく、食べやすい。また、サイズが大きいので全体に醤油をかけるなど1種類の味で全部食べようとせず、いくつかの調味料や食材を用意してあれこれ試しながら食べるとさまざまな味わいが楽しめる。プレーンな豆腐ではなくアボカド風味、というのがここで生きてくるわけだ。1号機が大破した筆者は、1号機の残骸で徹底的に味の検証を行った(無駄死にではないぞ!)。以下のラインアップを用意し、★5つ評価で採点してみたので参考にしてほしい。

これらを用意しました

・そのまま食べる ★★
さすがに淡泊すぎる感があるものの、いけなくもない。1歳の娘はおいしそうに食べていた。

・醤油 ★★★
豆腐といえば醤油なので、これが基準となる。意外性はないが安心して食べられる優等生。

・ポン酢 ★★★★★
ほのかな豆腐の甘みとポン酢の酸味がマッチしてうまい! 幼稚園児の息子もこれが一番と絶賛。

・塩 ★★★
少量まぶすことで豆腐の甘みを引き出す使い方がベスト。スイカに塩のパターンね。

・わさび醤油 ★★★
わさびの刺激が爽やかさを演出。わさびの香りが好きな人におすすめ。

・納豆のタレ(だし入り醤油) ★★★
豆腐の甘みとの相乗効果でコクが強くなる。甘党なら文句なしのドラフト一位指名。

・かつおのタタキのタレ(だし入りポン酢?) ★★★★
ポン酢に近いが、やや甘みがプラスされた格好で、バランスの良さは随一。

・マヨネーズ ★★
好みが分かれるがマヨネーズごはんがいける人は★2つ追加でOK。豆腐単体であれば★★★か。

・味噌汁 ★★★
味噌汁にも入れてみたが、余裕でいける。懐の深い味噌がしっかり豆腐を受け止めてくれた。

・まぐろ(薄切りの中落ち) ★★★★★
反則技。まぐろとアボカド風味でおいしくないわけがない。3種の食感が絶妙な連携攻撃となる。ファンネル並。

・かつおのタタキ ★★★★
反則技その2。まぐろの素直さと比べて若干くせがあるものの、ほぼ同等の実力がある。インコム並。

※試してみたかったもの
・サーモン
これはマヨネーズとの合わせ技でいってみたかった。まずハズレるとは思えない。

・金糸卵&細切りきゅうり&ハム
冷やし中華トリオ。これもハズレたら土下座するレベルの鉄板素材ではなかろうか?

・焼肉
熱々のカルビ。ごはんとの相性は完璧かつ、麻婆豆腐的味わいへの変化が期待できる。

・チャンプルー
豆腐チャンプルー風。池田秀一さん流に言えば初夏の夜風に吹かれながら「泡盛でいきたい」一品か。

このように大型スプーンですくい、調味料をつけて多彩な味を楽しもう

PHASE6 まとめ

このG-とうふシリーズは企画アイデアの面白さだけでなく、味も毎回期待できるのが魅力のひとつとなっている。そこが食玩とはまた違ったコラボの在り方だ。今回はどうやって食べるか、という面でこれまで以上に創意工夫が求められるが、ガンプラ世代にとってはそこが燃える要素なのではないだろうか。筆者もいざ食べ始めるまでにたっぷり3時間もかかり、妻と息子に呆れられてしまったが、楽しくてしょうがなかった。ちなみに我が家ではすでにパッケージを利用したビグ・ザムゼリーのロールアウトが決定。野菜ジュースかメロンソーダか、色の研究が始まっている。ジオラマコンテストの「ビグ・ザム-1グランプリ」も視野に入れるなら、もっともっと楽しみどころも増えていく。「全国のビグ・ザムとうふよ立て! アイデアを脚部に変えて、立てよ! ビグ・ザムとうふよ!」というのはいささか過剰な期待かもしれないが、この巨大豆腐を立たせるジオン驚異のメカニズムを果たす者が現れると信じたい。すいか、メロン、ズッキーニあたりで何とか……筆者も考えてみようと思う。

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