香港で便利な交通手段と言えばタクシーだ。初乗りはなんと20香港ドル(約240円)。市内中心部から空港に乗っても300香港ドル(約3,660円)ぐらい。数人で香港旅行を楽しむならタクシーはかなり使えるが、そのためには香港ならではのタクシールールを知っておく必要がある。

初乗り料金が安いのでそこら中にタクシースタンドがあり、利用者も多い

地元の人いわく、「どんなに遠くても3,000円以内には収まる」という香港のタクシー。チャーターした場合、観光の間待っていてもらう時間は料金が発生せず、うまく使えば効率的に香港を回れそうだ。ちなみにチップは不要。メーター通りに支払えばいい。ただし、細かな端数は釣りがもらえないので、それがチップ代わりになる。

対岸には行かないタクシーも

香港ならではと言えば、香港島と九龍半島間の移動だ。旅行中は何かと行き来することが多い場所だが、そのためには海底トンネルを通らないといけない。タクシーによっては対岸に行かない車もあるので、乗る際に確認が必要だ。地元の人はタクシーを呼び止める際、手ぶりでトンネルをくぐる様子をして見せて、タクシーの反応を見るという。海底トンネルを通った場合は、メーターにプラスして往復のトンネル代が加算されるので、「ぼったくりで料金を上乗せされた! 」と勘違いしないように。

ちなみに海底トンネルは3つあり、料金はバラバラ。一番安いトンネル「紅○海底隧道」(○は石へんに勘)は往復20香港ドル(約240円)。「東區海底隧道」は40香港ドル(約490円)。「西區海底隧道」は55香港ドル(約670円)だ。初乗り料金が安いとはいえ、トンネル代は無視できない。料金をかけたくない場合は、安いトンネルで行ってほしいとお願いすることもできるが、安いトンネルは混雑していることが多いのが難点だ。

料金の隣に「20」とあるのがトンネル代だ

さらに、香港で忘れてはならないのがシートベルトだ。日本と同じように、後部座席でもシートベルトの着用が義務付けられている。シートベルトをしていない場合は乗客自身が罰金を払わないといけないのだが、その金額はなんと最大5,000香港ドル(約6万1,000円)! 日本のように、ドライバーが「シートベルトをお締めください」と言うことはほぼない。自己責任なので注意しよう。